Amazing Grace アメイジング・グレース

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Amazing Grace(アメイジング・グレース)は讃美歌としてもよく知られています。
特にアメリカ合衆国では最も慕われ愛唱されている曲の一つで、『第二の国歌』とまで言われています。
日本でも、映画やドラマ、CMなどでよく使われていますので、誰もが知る有名な曲です。

作曲

作曲者は不詳で、アイルランドかスコットランドの民謡を掛け合わせて作られたという説や、19世紀に南部アメリカで作られたという説など、諸説があります。

作詞

作詞者はイギリスの牧師ジョン・ニュートン (John Newton,1725–1807)です。
イギリスに生まれたニュートンは、敬虔なクリスチャンだった母親に聖書を読み聞かされて育ちましたが、父親の影響で船乗りとなり『奴隷貿易』に携わって富を得るようになりました。
彼が22歳の時、船が嵐に遭って浸水し、転覆の危険に陥りました。
今にも海に呑まれそうな船の中で彼は必死に神に祈ります。
彼が心の底から神に祈ったのはこの時が初めてだったそうです。
すると流出していた貨物が船倉の穴を塞いで浸水が弱まり、船は運よく難を逃れました。
これを転機として、酒や賭け事や不謹慎な行いを控えるようになったニュートンは、やがて船を降りて牧師になります。
その後、1772年に『アメイジング・グレイス』が作詞されました。
この歌詞の中には、黒人奴隷貿易に関わったことに対する悔恨と、それにも拘らず赦しを与えた神の愛に対する感謝が歌われています。

歌詞

Amazing grace! (how sweet the sound)
That saved a wretch like me!
I once was lost but now I am found
Was blind, but now I see.

'Twas grace that taught my heart to fear.
And grace my fears relieved;
How precious did that grace appear,
The hour I first believed.

Through many dangers, toils and snares.
I have already come;
'Tis grace has brought me safe thus far,
And grace will lead me home.

When we've been there ten thousand years,
Bright shining as the sun,
We've no less days to sing God's praise
Than when we've first begun.

管理人コメント

弾いて良し、歌って良し、聞いて良し。
本当に優れた曲で、心を洗われるメロディーと歌詞ですね。
メディアでも多く使われていますし、歌い継がれているのも納得です。
管理人は特に歌詞のここが気に入ってます。

 かつては迷ったが、今は見つけられ、
 かつては盲目であったが、今は見える。


神様を信じているかどうかは別として、長い人生の中で色々な事(善行も悪行も含めて)を経験し、それを肥やしにして自身を変えて成長していく。
自分はどう生きるべきかを探し求めるのが人生なのかもしれませんね。

YouTube 動画

 注)歌詞は若干違うようです。