Danny Boy ダニー・ボーイ

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Danny Boy(ダニー・ボーイ)はアイルランドの民謡『Londonderry Air ロンドンデリーの歌』として知られる旋律に歌詞を付けたものです。
『ロンドンデリーの歌』は『ダニー・ボーイ』以外にも讃美歌を含む様々な歌詞で発表されていて、有名な『You Raise Me Up』もこの曲を基にして作曲されました。

作曲

この曲は北アイルランドのロンドンデリー県(デリー県)のジェイン・ロス(Jane Ross,1810–1866)により採譜されました。
彼女が聴いたのはタイトルも歌詞もない器楽曲としての演奏で、地名にちなんで『ロンドンデリーの歌』と命名されました。
曲の起源については、『オカハンの嘆き』や『若者の夢』という曲が原曲ではないかと言われています。

作詞

作詞者はイングランドの弁護士、フレデリック・ウェザリー (Frederic Edward Weatherly,1848–1929)です。
元々は別の曲のために作られた歌詞ですが、1913年に『ロンドンデリーの歌』のメロディーに合うように修正して発表されました。
この歌詞には出兵する子供を想う家族の切ない心境が描かれています。
歌詞中の『pipes』はバグパイプの事で、兵の招集の為に鳴らされているという解釈です。

歌詞

Oh Danny boy, the pipes, the pipes are calling
From glen to glen, and down the mountain side
The summer's gone, and all the roses falling
'Tis you, 'tis you must go and I must bide.
But come ye back when summer's in the meadow
Or when the valley's hushed and white with snow
'Tis I'll be here in sunshine or in shadow
Oh Danny boy, oh Danny boy, I love you so.

But when ye come, and all the flowers are dying
If I am dead, as dead I well may be
You'll come and find the place where I am lying
And kneel and say an "Ave" there for me.
And I shall hear, tho' soft you tread above me
And all my grave will warmer, sweeter be
For ye shall bend and tell me that you love me
And I shall sleep in peace until you come to me.

管理人コメント

素朴なメロディーが素晴らしい曲です。
なんで『ロンドンデリーの歌』ではなくて『ダニー・ボーイ』を取り上げたのかというと、個人的に歌詞が気に入っているからです。
歌詞の中にはダニーと彼を待つ人物との関係が明確に書かれていないので、祖父母や父母や恋人などの諸説あると思いますが、『あなたが返った時に私がこの世に居なくても』というのが後半の歌詞の前提になっているので、祖父母や父母がイメージに合うかと思います。
最後の『あなたが来るまで、私は安らかに眠っています』というのも美しいですね。

YouTube 動画

 注)歌詞は若干違うようです。