Down By The Salley Gardens ダウン・バイ・ザ・サリー・ガーデンズ

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Down By The Salley Gardens(ダウン・バイ・ザ・サリー・ガーデンズ)はアイルランドの民謡です。
単に『サリー・ガーデン』と呼ばれることもありますが、他にも同名の民謡がありますので、ここでは『ダウン・バイ・ザ・サリー・ガーデンズ』を扱います。
邦題では『柳の庭のほとりで』等と表されますが、Salleyはゲール語に由来の言葉で柳を意味するそうです。
広く知られている形で曲になったのが1909年なので、アイルランドの伝統的な民謡という扱いではないのですが、アイルランドで愛されている代表的な民謡です。
ほろ苦さを感じる恋の歌ですね。

作曲

アイルランドの作曲家ハーバート・ヒューズ (Herbert Hughes,1882–1937)により、1909年に作られた曲です。
後述のイェイツが作った詩に合わせて、『モーン海岸の乙女』というアイルランドの古い曲の旋律を使って作曲したそうです。
ヒューズには他にも『My Lagan Love』『She Moved Through the Fair』などの有名な曲があります。

作詞

作詞者はウィリアム・バトラー・イェイツ(William Butler Yeats,1865-1939)、アイルランドの詩人です。
アイルランドのバリソデア村の農婦が歌っていた三行だけの歌から元の歌を再構成しようとしもので、ほとんどが彼の創作だそうです。

歌詞

Down by the salley gardens my love and I did meet;
She passed the salley gardens with little snow-white feet.
She bid me take love easy, as the leaves grow on the tree;
But I, being young and foolish, with her did not agree.

In a field by the river my love and I did stand,
And on my leaning shoulder she laid her snow-white hand.
She bid me take life easy, as the grass grows on the weirs;
But I was young and foolish, and now I am full of tears.

管理人コメント

素朴なメロディーに引き込まれます。
特にティン・ホイッスルとの相性がバッチリで、それだけでもずっと聞いていられる気がします。
歌詞は若者の失恋がテーマでしょうか。

彼女は僕に言った
恋は木の葉が茂るみたいに気楽に
でも僕は若くて愚かで、肯けなかった


やっぱり恋の歌がみんな好きなんですね。

YouTube 動画

歌付きのバージョンです。

こちらはインストゥルメンタルで、ティン・ホイッスルが綺麗です。