Im wunderschönen Monat Mai
美しい五月に

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『Im wunderschönen Monat Mai 美しい五月に』はロベルト・シューマン作曲のドイツの歌です。
1840年に作曲されたハインリヒ・ハイネの詩による歌曲集『Dichterliebe 詩人の恋』(Op. 48)全16曲の中の1曲です。
ある詩人の恋の移り行きを歌った詩集の中で、1番目の『美しい五月に』は花がいっせいに咲き始め、鳥が歌いだす五月に芽生えた恋を歌います。
『美しい五月に』に続いて、曲集の前半が恋のよろこびを、後半が失恋の悲しみを歌っています。
1840年はシューマン30歳、クララとの結婚の年であり、また「歌曲の年」と呼ばれて音楽史に残る5つの優れた歌曲集を作曲している年でもあります。

作曲

作曲者は作曲者はドイツの作曲家、ピアニスト、音楽評論家であったロベルト・シューマン(Robert Schumann, 1810–1856)です。
ドイツ・ロマン派を代表する作曲家であり、交響曲から合唱曲まで幅広い分野で作品を残していて、とくにピアノ曲と歌曲において高い評価を得ています。

作詞

作詞者はドイツの詩人、作家、文芸評論家であったハインリヒ・ハイネ(Christian Johann Heinrich Heine, 1797–1856)です。
彼の作品にはシューベルト、シューマン、メンデルスゾーンなどの多くの作曲家がメロディーを付けて、歌曲として発表しています。

歌詞(ドイツ語)

Im wunderschönen Monat Mai,
Als alle Knospen sprangen,
Da ist in meinem Herzen
Die Liebe aufgegangen.

Im wunderschönen Monat Mai,
Als alle Vögel sangen,
Da hab ich ihr gestanden
Mein Sehnen und Verlangen.

管理人コメント

柔らかく、丁寧に、美しく歌われる歌曲ですね。
『詩人の恋』16曲の中でも最も人気があるのが、この『美しい五月に』のようです。

YouTube 動画

Julian Prégardien による演奏です。