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9月生まれの作曲家は多いですね。
パッヘルベル、ブルックナー、ドヴォルザーク、ホルスト、ガーシュウィンが挙げられます。
フルネームはヨハン・パッヘルベル(独: Johann Pachelbel)、1653年9月1日(洗礼日)にドイツのニュルンベルクで生まれた作曲家でありオルガニストです。
遠くバロック期の作曲家であり、宗教曲や宗教曲以外の曲も数多く作曲しています。
特にコラール前奏曲やフーガの発展に大きく貢献したところから、バロック中期における最も重要な作曲家の一人と言われています。
当時は人気の作曲家だったのですが、現在においてパッヘルベルの曲で知られているのは『パッヘルベルのカノン』くらいですね。
『パッヘルベルのカノン』は誰でも知っている有名な曲ですが、正式タイトルは『3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調』になります。
通奏低音とはチェンバロやオルガンなどによる伴奏のことで、バロック音楽の根幹をなす手法です。
フルネームはヨーゼフ・アントン・ブルックナー(Joseph Anton Bruckner)、1824年9月4日にオーストリアのアンスフェルデンで生まれた作曲家でありオルガニストです。
作曲家としては特に交響曲と合唱曲に力を注いで多くの作品を残しています。
また本人による曲の大幅な改定や、弟子による改定などで、複数の版が存在するのも特徴的です。
有名な曲としてはやはり交響曲なのですが、宗教合唱曲『テ・デウム』なども名曲です。
生涯を通じて敬虔なローマ・カトリック教徒であったブルックナーは、多くの宗教合唱曲を残しています。
『テ・デウム』はキリスト教の聖歌の一つで、“Te Deum laudamus”(われら神であるあなたを讃えん)から引用されています。
オーケストラと合唱、そしてソプラノ、アルト、テノール、バスの各独唱で構成されていて、力強く荘厳な響きを持つ曲です。
ブルックナーはこの曲を「全ては主の最大の誉れのために」というテーマで作曲しました。
フルネームはアントニン・レオポルト・ドヴォルザーク(チェコ語: Antonín Leopold Dvořák)、1841年9月8日に今のチェコのネラホゼヴェスで生まれた作曲家で、ボヘミア楽派として民族主義的な表現の可能性を追求します。
また晩年にはアメリカへと渡ってネイティブ・アメリカンの音楽や黒人霊歌を吸収し、自身の作品に反映させています。
有名な曲としては、ドボルザークを一躍人気作曲家へと押し上げた『スラヴ舞曲集』、またアメリカ時代に作られた交響曲第9番『新世界より』などでしょう。
ドボルザークは熱烈な鉄道ファンで、『8つのユーモレスク』の第7曲は機関車の走る音をヒントに作曲されたと言われています。
『ユーモレスク』とは英語の「ユーモア」と同じ語源を持つ言葉で、「おどけた感じの小さな作品」といった意味になります。
フルネームはグスターヴ・ホルスト(Gustav Holst)、1874年9月21日にイギリスのチェルトナムで生まれた作曲家です。
イングランド各地の民謡や東洋的な題材を用いた作品、吹奏楽曲や合唱曲などを多く残しています。
舞踊家の伊藤道郎の依頼により、日本民謡の旋律を用いたバレエ音楽『日本組曲』を作曲しています。
有名な曲は何と言っても組曲『惑星』ですね。
『惑星』は7つの楽章からなり、それぞれに惑星の名前が付けられています。
その中でも特に『木星』の中間部「Andante maestoso」の旋律が有名で、様々なアレンジで発表されています。
平原綾香のデビュー曲『Jupiter』や、サラ・ブライトマンの『Running』などは記憶に新しいですね。
フルネームはジョージ・ガーシュウィン(英: George Gershwin)、1898年9月26日にアメリカのニューヨークで生まれた作曲家です。
ジャズなどのポピュラー音楽やクラッシック音楽の両方で活躍しました。
兄のアイラは作詞家で、二人で共同で曲を作りました。
有名な曲は何と言ってもアリア『サマータイム』、オペラ『ポーギーとベス』の為に作られた曲で、ジャズ、ソウル、R&B、ポップス、ロックなどで幅広くカバーされています。
オペラ『ポーギーとベス』の冒頭で、生まれたばかりの赤ん坊に母親が歌いかけるブルース調の子守唄です。
もう一曲、『ラプソディー・イン・ブルー』も有名です。
ジャズとクラシックを融合させたこの曲は、日本ではマンガの『のだめカンタービレ』などで使用されてます。
アレグロとヴィヴァーチェはどちらもイタリア語で、アレグロ(allegro)が『陽気な』、ヴィヴァーチェ(vivace)が『活気のある』という意味の別々の単語です。
これを楽譜における速度標語として用いると以下のような意味合いになります。
Allegro(アレグロ)速く、速くて陽気な、快活な
Vivace(ヴィヴァーチェ)活発に速く、生き生きと
どちらも速度標語ですが、速度と一緒に語源から感じ取れるような気分や表情が求められています。
この二つの速度記号が一緒に用いられた場合の意味合いは以下のようになります。
Allegro vivace(アレグロ・ヴィヴァーチェ)快活に速く、allegroより速く
速さのイメージはアレグロよりも早いくらいですね。
もう少し具体的に速さを知りたい方がいらっしゃると思いますので、練習をする時の目安としてメトロノームに書かれている数字を参考に記しますが、メトロノームのメーカーによっても違うと思いますので参考としてください。
Allegro = 132
Vivace = 160
速度は時代によって変化するものですし、気分や表情は速度だけでは表せないので、練習を始めるときの目安として使ってください。
このHPでは、アレグロ・ヴィヴァーチェをメッセージとして、明るく楽しく音楽に取り組んでいる方を応援しています。
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