五線
等間隔に並んだ5本の線が五線です。この5本の線の上か線の間に音符を書いて高さを表現したものを五線譜と言います。
下に書くほど低い音を、上に書くほど高い音を表わしますが、これだけでは音の高さは伝えられません。
下に説明する音部記号(ト音記号とヘ音記号)と五線譜がセットになって、音の高さが決まります。
また五線譜に入りきらない音の高さを表現するために、加線という短い線を使用します。
加線は五線の上にも下にも記載することができます。
次に音の高さについて学びましょう。
音の高さを表すのに必要な要素が、音符と五線譜と音部記号になります。
音符は音の長さのページで説明したので、残りの2つの五線譜と音部記号について順に説明します。
等間隔に並んだ5本の線が五線です。この5本の線の上か線の間に音符を書いて高さを表現したものを五線譜と言います。
下に書くほど低い音を、上に書くほど高い音を表わしますが、これだけでは音の高さは伝えられません。
下に説明する音部記号(ト音記号とヘ音記号)と五線譜がセットになって、音の高さが決まります。
また五線譜に入りきらない音の高さを表現するために、加線という短い線を使用します。
加線は五線の上にも下にも記載することができます。
図の左側にあるのがト音記号という音部記号になります。
高音部譜表とも呼ばれ、中音から高音を表記するのに使います。
ト音記号が書かれた五線譜のちょっと下、加線の上に書かれた全音符がドの音を表します。
ピアノの鍵盤では、真ん中にある『ド』で音の高さの基準となっています。
こちらがヘ音記号になります。
低音部譜表とも呼ばれ、低音から中音を表記するのに使います。
ヘ音記号が書かれた五線譜のちょっと上、加線の上に書かれた全音符がドの音を表します。
先ほどのト音記号で説明したピアノの真ん中の『ド』と同じ高さの音になります。
音に付けられた固有の名称を音名と言います。
ト音記号を使って音符に音名を記載してみました。
音名はドレミファソラシがワンセットになっていて、元になるイタリア語で書くと『 Do Re Mi Fa Sol La Si 』です。
国によって音名が違いますので、下記にまとめておきます。
イタリア語 | Do ド | Re レ | Mi ミ | Fa ファ | Sol ソ | La ラ | Si シ |
日本語 | ハ | 二 | ホ | へ | ト | イ | ロ |
英語 | C シー | D ディー | E イー | F エフ | G ジー | A エー | B ビー |
ドイツ語 | C ツェー | D デー | E エー | F エフ | G ゲー | A アー | H ハー |
変化記号でシャープと読みます。
シャープ記号が書かれたら、その右側の音符は半音高い音になります。
ドの音にシャープ記号が付くと『ドのシャープ』になります。
ピアノの鍵盤だと、ドの右隣りの黒鍵を演奏します。
具体的にピアノの鍵盤の例を下の方で説明します。
変化記号でダブルシャープと読みます。
ダブルシャープ記号が書かれたら、その右側の音符は半音+半音高い音になります。
ドの音にダブルシャープ記号が付くとレの音を演奏することになります。
変化記号でフラットと読みます。
フラット記号が書かれたら、その右側の音符は半音低い音になります。
ドの音にフラット記号が付くと『ドのフラット』になります。
ピアノの鍵盤だと、ドの左隣りの『シ』を演奏します。
具体的にピアノの鍵盤の例を下の方で説明します。
変化記号でダブルフラットと読みます。
ダブルフラット記号が書かれたら、その右側の音符は半音+半音低い音になります。
ドの音にダブルフラット記号が付くとシのフラットの音を演奏することになります。
変化記号でナチュラルと読みます。
ナチュラル記号が書かれたら、その左側に書かれたシャープやフラットなどの変化記号が取り消されて、元の高さの音に戻ります。
シャープやフラットなどの変化記号は1小節(後で説明)の間は有効なので、それを取り消したい場合に使用されます。
例えばドの音が同じ小節の中で繰り返し出てきた場合に、ド♯ドド♮ドと記載されていたら、最初のドと最後のドは元の音のまま、2番目と3番目のドは半音高くなります。
音の高さを決める要素が大体出揃いましたので、実際に鍵盤に音名を入れてみました。
ここで大切なことをもうひとつ。
ト音記号とヘ音記号の項で説明したドの音は、たくさん並んでいる鍵盤のほぼ真ん中に位置するドの鍵盤です。
音の高低は曲想にとても影響しますので、演奏するときの場所を間違えないように気をつけてください。
ト音記号についての豆知識。
ト音記号の『ト』は日本語音名の『ハニホヘトイロ』の『ト』のことで、イタリア語音名では『ソ』の音になります。
『ソ』は英語音名やドイツ語音名では『G』となり、この『G』をオシャレにした形がト音記号になります。
ト音記号のうずの真ん中の、五線の下から第2線と十字になっている位置が『ソ』の音になります。
へ音記号についての豆知識。
ト音記号の『へ』は日本語音名の『ハニホヘトイロ』の『へ』のことで、イタリア語音名では『ファ』の音になります。
『ファ』は英語音名やドイツ語音名では『F』となり、この『F』をちょっとオシャレにしたような形がへ音記号になります。
へ音記号の書き始めと、点と点の間になる五線の下から第3線の位置が『ファ』の音になります。