La Serenata
トスティのセレナータ

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『La Serenata トスティのセレナータ』は1888年にフランチェスコ・パオロ・トスティにより作曲されたイタリアの歌です。
タイトルの「Serenata セレナータ」はイタリア語で、これをドイツ語では「Serenade セレナーデ」、フランス語では「sérénade セレナード」などになり、日本語では「夜曲」や「小夜曲(さよきょく、しょうやきょく)」とも言います。

セレナータは、静かで心地よい夜に、恋人や友人、高位の人物、敬意を表すべき人物などに捧げられれる音楽的な挨拶で、恋人が窓越しに愛する女性に捧げるという典型的なシーンで知られています。
歌詞は、ベッドで眠りにつく愛する女性に、セレナータよ届けよと歌います。

作曲

作曲者はイタリアの作曲家、音楽教師であったフランチェスコ・パオロ・トスティ(Sir Francesco Paolo Tosti, 1846–1916)です。
声楽を学ぶ学生の間で人気のある、自然で歌いやすいメロディーと甘美な感傷性を特徴とする、軽妙で表現力豊かな歌曲で知られています。

作詞

作詞者はイタリアの詩人、文芸評論家、劇作家、政治家であったジョヴァンニ・アルフレード・チェザーレオ(Giovanni Alfredo Cesareo, 1861-1937)です。

歌詞(イタリア語)

Vola, o serenata:
La mia diletta è sola,
e, con la bella testa abbandonata,
posa tra le lenzuola:
O serenata, vola.
O serenata, vola.

Splende Pura la luna,
l'ale il silenzio stende,
e dietro i veli dell'alcova
bruna la lampada s'accende.
Pura la luna splende.
Pura la luna splende.

Vola, o serenata,
Vola, o serenata, vola.
Ah! là. Ah! là.

Vola, o serenata:
La mia diletta è sola,
ma sorridendo ancor mezzo assonnata,
torna fra le lenzuola:
O serenata, vola.
O serenata, vola.

L'onda sogna su 'l lido,
e 'l vento su la fronda;
e a' baci miei ricusa ancore un nido
la mia signora bionda.
Sogna su 'l lido l'onda.
Sogna su 'l lido l'onda.

Vola, o serenata,
Vola, o serenata, vola.
Ah! là. Ah! là.

日本語訳

飛んで行け、ああセレナータよ
私の愛しい女はただ一人で
その美しい頭をゆだね
シーツの間で休んでいる
ああセレナータよ、飛んで行け
ああセレナータよ、飛んで行け

月は清らかに輝き
静寂が翼を広げ
薄暗い寝室のヴェールの向こうでは
ランプが灯る
月は清らかに輝く
月は清らかに輝く

飛んで行け、ああセレナータよ
飛んで行け、ああセレナータよ、飛んで行け
ああ! そこに

飛んで行け、ああセレナータよ
私の愛しい女はただ一人で
まだ半分眠そうに微笑みながら
シーツの間に戻っていく
ああセレナータよ、飛んで行け
ああセレナータよ、飛んで行け

波は砂浜の上で夢を見る
そして風は木の枝の上で夢を見る
私の金髪の女性は
今なお私の口づけを拒んでいる
波は砂浜の上で夢を見る
波は砂浜の上で夢を見る

飛んで行け、ああセレナータよ
飛んで行け、ああセレナータよ、飛んで行け
ああ! そこに

管理人コメント

有名な『トスティのセレナータ』、名曲ですね。
軽やかで美しいです。
YouTube動画は、ピアノとヴィオラ伴奏の演奏をリンクさせていただきましたが、ヴィオラがまた実に良いですね。

YouTube 動画

Susanna Phillips の演奏です。