Le violette すみれ

< 世界の愛唱歌

写真

Le violette(すみれ)はアレッサンドロ・スカルラッティによって作曲されたイタリアの歌です。
この曲は1694年に書かれたオペラ『Pirro e Demetrio ピロとデメトリオ』の中の一曲です。
羊飼いのマーリオが身分違いの恋をして、スミレの花をその恋の相手に見立てて歌うアリアです。
朝露に濡れるスミレの花が恥じらうように葉の陰に隠れ、大胆に愛を求める自分の事を咎めていると語ります。

作曲

作曲者はバロック期のイタリアの作曲家、アレッサンドロ・スカルラッティ(Pietro Alessandro Gaspare Scarlatti, 1660-1725)です。
スカルラッティの作品は主にオペラと室内カンタータが知られています。
彼はナポリ楽派の最も重要な作曲家であると考えられています。

作詞

作詞者はイタリアの台本作家のアドリアーノ・モルセリ(Adriano Morselli)と言われています。
彼がオペラ『Pirro e Demetrio』の台本を書きました。

歌詞(イタリア語)

Rugiadose,odorose
violette graziose,
voi vi state vergognose,
mezzo ascose―fra le foglie
e sgridate le mie voglie
che son tropp'ambiziose!

管理人コメント

美しいメロディーの歌です。
女性が歌っているイメージを勝手に持っていたのですが、実は羊飼いのマーリオ(男性)のアリアだったんですね。
知りませんでした。

YouTube 動画

イタリア語です。