Mary Had a Little Lamb メリーさんのひつじ

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Mary Had a Little Lamb(メリーさんのひつじ)はサラ・ジョセファ・ヘイルの詩にメロディーが付けられたアメリカの童謡です。
サラの詩集『Poems for Our Children 子供たちのための詩』の中に収録されて1830年に出版されました。
サラがニューハンプシャー州の学校で子供たちに教え始めた頃、生徒のメアリーという女の子がペットの子羊を連れて教室に入ってきたので、慌てて子羊を外に連れ出しました。
子羊は学校が終わるまで近くに居て、メアリーが外に出ると駆け寄ってきました。
この出来事は教訓としてクラスの生徒たちに伝えられ、そしてサラの詩集の中に語られます。

作曲

この曲のメロディーについては、1830年代にアメリカの音楽監督であり銀行家のローウェル・メイソン(Lowell Mason, 1792–1872)により作曲されましたが、そのメロディーは現在知られているものではありません。
今日知られているメロディーは、アメリカの作曲家で歌手、俳優、舞台プロデューサーのエドウィン・ピアース・クリスティ(Edwin Pearce Christy, 1815–1862)によって書かれた『Goodnight, Ladies おやすみなさい、お嬢さんたち』の中のコーラス部分「Merrily we roll along」であり、この歌詞を『Mary Had a Little Lamb』の歌詞に置き換えたものです。

作詞

作詞者はアメリカの作家サラ・ジョセファ・ヘイル(Sarah Josepha Hale, 1788—1879)です。
日本語の歌詞は多く存在しますが、作詞家の高田三九三氏(たかだ さくぞう, 1906-2001)によるものが有名です。

歌詞

Mary had a little lamb,
Little lamb, little lamb.
Mary had a little lamb,
Its fleece was white as snow.

And everywhere that Mary went,
Mary went, Mary went,
Everywhere that Mary went,
The lamb was sure to go.

It followed her to school one day,
School one day, school one day.
It followed her to school one day,
Which was against the rules.

It made the children laugh and play,
Laugh and play, laugh and play.
It made the children laugh and play
To see a lamb at school.

"Why does the lamb love Mary so?
Mary so, Mary so?
Why does the lamb love Mary so?"
The eager children cry.

"Why, Mary loves the lamb, you know,
Lamb, you know, lamb, you know,
Mary loves the lamb, you know,"
The teacher did reply.

管理人コメント

曲も面白いですが、その背景もまた面白いですね。
1830年にサラ・ジョセファ・ヘイルが詩集を出版したのは事実ですが、その後にメアリー・タイラー(Mary Elizabeth Tyler)が子羊を連れて行ったメアリー本人だと名乗り出たり、ジョン・ラウルストン(John Roulstone)という青年が詩の元になる3つの節が書かれた紙切れを持ってきたという話に繋がったりします。
今となっては、これらの話の真偽は分かりませんが、やっぱりメアリーは学校に子羊を連れて行ったんろろうなと、想像するのが楽しいです。

YouTube 動画

 注)歌詞は若干違うようです。