Die Lore-Ley ローレライ

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Die Lore-Ley(ローレライ)はドイツの民謡です。
ドイツを流れるライン川で一番狭い場所、流れが速く川底に潜む岩の為に航行する船の事故が多い難所に、『ローレライ』と呼ばれる岩山があります。
「見張りをする岩」といった意味の名前ですが、「岩山にたたずむ美しい少女が船頭を魅惑し、舟が川の渦の中に飲み込まれてしまう」というローレライ伝説に繋がります。
不実な恋人に絶望してライン川に身を投げた乙女が、水の精(セイレーン)となり漁師を誘惑、破滅へと導くというお話です。

作曲

作曲者はドイツの作曲家、フィリップ・フリードリヒ・ジルヒャー(Phillipp Friedrich Silcher,1789-1860)です。

作詞

作詞者はドイツの詩人、クリスティアン・ヨハン・ハインリヒ・ハイネ (Christian Johann Heinrich Heine,1797-1856)です。
ハイネの『ローレライ』にはフランツ・リストやクララ・シューマンも曲を付けています。
また近藤朔風による訳詞『なじかは知らねど心侘びて』も有名です。

歌詞(ドイツ語)

Ich weiß nicht, was soll es bedeuten,
Daß ich so traurig bin;
Ein Märchen aus alten Zeiten,
Das kommt mir nicht aus dem Sinn.
Die Luft ist kühl und es dunkelt,
Und ruhig fließt der Rhein;
Der Gipfel des Berges funkelt
Im Abend sonnen schein.

Die schönste Jungfrau sitzet
Dort oben wunderbar,
Ihr gold'nes Geschmeide blitzet,
Sie kämmt ihr gold'nes Haar.
Sie kämmt es mit gold’nem Kamme,
Und singt ein Lied dabei;
Das hat eine wundersame,
Gewaltige Melodei.

Den Schiffer im kleinen Schiffe,
Ergreift es mit wildem Weh;
Er schaut nicht die Felsenriffe,
Er schaut nur hinauf in die Höh'
Ich glaube, die Wellen verschlingen
Am Ende Schiffer und Kahn;
Und das hat mit ihrem Singen
Die Lorelei getan.

歌詞(訳詞)

なじかは 知らねど、
心わびて
昔の伝えは
そぞろ身にしむ。
わびしく暮れゆく
ラインの流れ、
入日に山々
赤く映ゆる。

うるわしおとめの
いわに立ちて
こがねのくし取り
髪の乱れを、
ときつつ口ずさぶ。
歌の声の、
くすしき力に
たまもまよう。

こぎゆく舟びと
歌にあこがれ。
岩根もみやらず
仰げばやがて
波間にしずむる
人も舟も。
くすしき魔歌(まがうた)
歌うローレライ。

管理人コメント

歌詞の意味を知りませんでした。
ちょっと意外な感じですが、とても素敵な曲であることには変わりなし。
予備知識を持って臨むと、訳詞も何となく理解できます。

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