Ach ich liebte, war so glücklich
ああ私は恋し、本当に幸せでした

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『Ach ich liebte, war so glücklich ああ私は恋し、本当に幸せでした』は1782年に初演されたヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトのオペラ『Die Entführung aus dem Serail 後宮からの誘拐』の中のアリアです。

オペラ『後宮からの誘拐』

このオペラは、海賊にさらわれてセリム大公に売られてしまい、後宮で捕らわれの身となっているコンスタンツェを、婚約者のベルモンテが救出しようと奔走する物語りです。

アリア『ああ私は恋し、本当に幸せでした』

第1幕 セリム大公がコンスタンツェと共に登場、セリム大公からの求愛を拒むコンスタンツェが、自らの失われた愛を歌います。

作曲

作曲者はオーストリアの音楽家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756-1791)です。
誰もが知るウィーン古典派を代表する作曲家です。
モーツァルトが作曲した曲は、断片を含めると900曲以上に及び、声楽曲も器楽曲も多数残されています。
モーツァルトの作品はケッヘル番号と呼ばれる「K. + 数字」で整理されていて、オペラ『後宮からの誘拐』は K. 384 になります。

台本

台本はオーストリアの劇作家、演出家、台本作家のゴットリープ・ステファニー(Johann Gottlieb Stephanie d. J. , 1741–1800)により書かれました。

歌詞(ドイツ語)

Ach, ich liebte,
War so glücklich,
Kannte nicht der Liebe Schmerz!
Schwur ihm Treue
Dem Geliebten,
Gab dahin mein ganzes Herz:
Doch wie bald schwand meine Freude,
Trennung war mein banges Loos;
Und nun schwimmt mein Aug' in Thränen,
Kummer ruht in meinem Schoos.

管理人コメント

技巧的で美しいアリアです。
コンスタンツェはこの時点ではまだベルモンテが救出に来ていることは知らず、自らの悲しい運命を嘆いているんですね。

YouTube 動画

Florie Valiquette の演奏です。