Ah! mon fils sois béni
ああ、わが子よ

< オペラのアリア

写真

『Ah! mon fils sois béni ああ、わが子よ』は1849年に初演されたジャコモ・マイアベーアのオペラ『Le prophète 預言者』の中のアリアです。
オペラ『預言者』は、主人公ジャンと母親のフィデス、ジャンの恋人ベルトと、ベルトを見初めてジャンとの結婚を邪魔するオーベルタル伯爵、そして再洗礼派の三人組により物語りが進みます。

アリア『ああ、わが子よ』は、オーベルタル伯爵にベルトを差し出さなければ母親のフィデスを処刑すると脅され、やむなくベルトを引き渡したジャンにフィデスが歌います。

作曲

作曲者はドイツのオペラ作曲家、ジャコモ・マイアベーア(Giacomo Meyerbeer, 1791–1864)です。
彼は「モーツァルトとワーグナーを繋ぐ、19世紀で最も頻繁に上演されたオペラ作曲家」と称されました。

台本

台本はフランスの劇作家で台本作家のウジェーヌ・スクリーブ(Augustin Eugène Scribe, 1791–1861)と、フランスの詩人のエミール・デシャン(Émile de Saint-Amand Deschamps, 1791–1871)により書かれました。

歌詞(フランス語)

Ah ! Mon fils, sois béni !
Ta pauvre mère
Te fut plus chère
Que ta Berthe... que ton amour!
Ah ! Mon fils ! Ah ! mon fils !
Tu viens, hélas ! de donner pour ta mère
Plus que la vie, en donnant ton bonheur !...
Ah ! Mon fils ! Ah ! mon fils !
Que vers le ciel s'élève ma prière,
Et sois béni dans le Seigneur,
Mon fils, sois béni dans le Seigneur !...
Jean ! Ah ! sois béni !

管理人コメント

悲し気なアリアですね。
このアリアの後にジャンは預言者となり軍を率いて戦へと進むのですが、不運な結末が待っています。
台本は実話に基づいて書かれたようです。

YouTube 動画

Anna Courtney の演奏です。