『Allmächt'ge Jungfrau マリア様、願いをおききください(エリザベートの祈り)』は1845年に初演されたリヒャルト・ワーグナーのオペラ『Tannhäuser und der Sängerkrieg auf Wartburg タンホイザーとヴァルトブルクのミンネゼンガーの歌合戦』の中のアリアです。
作曲
作曲者はドイツの作曲家、演出家、随筆家、指揮者のリヒャルト・ワーグナー(Wilhelm Richard Wagner, 1813–1883)です。
彼は主にオペラ作品でその名を知られ、作曲だけでなく、ほとんどの台本を彼が単独で執筆しました。
またレチタティーヴォやアリアなどが独立して演奏されてきた従来のオペラを、途切れのない一つの音楽作品へと発展させ、詩的、視覚的、音楽的、そして劇的芸術を統合し、音楽をドラマに従属させるという独自の「総合芸術作品」構想によってオペラに革命をもたらしました。
歌詞(ドイツ語)
Allmächt'ge Jungfrau, hör mein Flehen!
Zu dir, Gepriesne, rufe ich!
Lass mich im Staub vor dir vergehen,
o, nimm von dieser Erde mich!
Mach, dass ich rein und engelgleich
eingehe in dein selig Reich!
Wenn je, in tör'gem Wahn befangen,
mein Herz sich abgewandt von dir,
wenn je ein sündiges Verlangen,
ein weltlich Sehnen keimt' in mir,
so rang ich unter tausend Schmerzen,
dass ich es töt' in meinem Herzen!
Doch, konnt'ich jeden Fehl nicht büssen,
so nimm dich gnädig meiner an,
dass ich mit demutsvollem Grüssen
als würd'ge Magd dir nahen kann:
um deiner Gnaden reichste Huld
nur anzuflehn für seine Schuld!
日本語訳
全能なる聖処女よ、私の願いを聞いてください
讃えられるあなたに私は呼びかけます!
あなたの前で、私を塵と消し去ってください
ああ、この地から私を連れ去ってください!
私を清らかに天使のように
あなたの祝福の国へと迎え入れてください!
もし愚かな妄想に気後れして
私の心があなたから離れてしまっても
もし罪深い欲望や
世俗的な憧れが私の中に芽生えても
私は千の痛みのもとで苛む
それを私の心の中で消してしまう!
しかし、すべての過ちを償うことが出来なくても
どうぞあなたの慈悲で私を連れていってください
私の恭順にみちた挨拶と共に
ふさわしい侍女としてあなたに近づくことができるように
あなたの慈悲にみちた恩恵により
彼の罪を嘆願するためだけに!
管理人コメント
ひたすらに美しいアリアです。
自己犠牲を歌うエリザベートの心の美しさが沁みます。
最終的に彼女の犠牲がタンホイザーの魂を救うんですね。