作曲
作曲者はイタリアの作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Fortunino Francesco Verdi, 1813–1901)です。
ヴェルディはオペラ王の異名を持ち、『ナブッコ』『リゴレット』『椿姫』『アイーダ』などの名作を残しています。
オペラ『オテロ』はシェイクスピアの悲劇『Othello オセロー』に基いてオペラ化したもので、同名のオペラ『Otello, ossia Il moro di Venezia』がロッシーニにより1816年に発表されていました。
『Ave Maria アヴェ・マリア』は1887年に初演されたジュゼッペ・ヴェルディのオペラ『Otello オテロ』の中のアリアです。
16世紀後半のキプロス島の沿岸都市、キプロスの総督でありトルコ艦隊との戦に勝利して帰還したオテロと、その妻のデズデーモナ、オテロにより海軍の艦長に任命されたカッシオ、そしてオテロとカッシオの成功を妬む旗手のイヤーゴを中心に物語りが進みます。
イヤーゴはオテロとカッシオを陥れようと画策して、カッシオに酒を無理強いします。
第四幕 デズデーモナの寝室、イヤーゴの奸計により夫オテロの態度に違和感を感じるデズデーモナが、自分が死んだら結婚式で着たウエディングドレスを着せて埋葬してほしいと侍女でイヤーゴの妻のエミーリアに頼み、祈りのアリア『アヴェ・マリア』を歌って眠りにつきます。
作曲者はイタリアの作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Fortunino Francesco Verdi, 1813–1901)です。
ヴェルディはオペラ王の異名を持ち、『ナブッコ』『リゴレット』『椿姫』『アイーダ』などの名作を残しています。
オペラ『オテロ』はシェイクスピアの悲劇『Othello オセロー』に基いてオペラ化したもので、同名のオペラ『Otello, ossia Il moro di Venezia』がロッシーニにより1816年に発表されていました。
台本はイタリアの台本作家、作曲家、詩人、評論家のアリーゴ・ボーイト(Arrigo Boito, 本名:Enrico Giuseppe Giovanni Boito, 1842–1918)により書かれました。
Ave Maria, piena di grazia, eletta
fra le spose e le vergini sei tu,
sia benedetto il frutto, o benedetta,
di tue materne viscere, Gesù.
Prega per chi adorando a te si prostra,
prega nel peccator, per l’innocente,
e pel debole oppresso e pel possente,
misero anch’esso, tua pietà dimostra.
Prega per chi sotto l’oltraggio piega
la fronte e sotto la malvagia sorte;
per noi, per noi tu prega, prega
sempre e nell’ora della morte nostra,
prega per noi, prega per noi, prega.
Ave Maria…
nell’ora della morte.
Ave!…Amen!
アヴェ・マリア、慈愛に満ち
妻達と乙女達の中から選ばれし者
祝福された方よ
母なるあなたから生まれし子、イエスに祝福がありますように。
汝を崇め、ひれ伏す者のために祈り給え、
罪ある人、罪なき人に
そして苦しめられた弱き者、そして強き者のために祈り給え
卑しき者にも汝の哀れみを示し給え
屈辱に俯く者のため
よこしまな運命の下にある者のために祈り給え
私たちのために祈り給え、祈り給え
絶えず、そして私たちの死の時にも
私たちのために祈り給え、祈り給え
アヴェ・マリア
死の時にも
アヴェ! アーメン!
美しい祈りのアリアです。
奸計をめぐらせた悪役のイヤーゴは、作曲者ヴェルディに気に入られていたようで、ヴェルディはこのオペラを「オテロ」ではなく「イヤーゴ」と呼ぶこともあったようです。
Joyce El-Khoury の演奏です。