De' miei bollenti spiriti 燃える心を

< オペラのアリア

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『De' miei bollenti spiriti 燃える心を』は1853年に初演されたジュゼッペ・ヴェルディのオペラ『La traviata 椿姫』の中のアリアです。

オペラ『椿姫』

名高い娼婦ヴィオレッタと、ヴィオレッタを慕う地方出身の若いブルジョワのアルフレードの物語です。
ヴィオレッタの屋敷で催される、彼女の病気からの快気祝いのパーティーに、子爵ガストーネに連れられての彼の友人アルフレードも参加します。
ガストーネはヴィオレッタに、彼女が病気の間にアルフレードが毎日彼女の家に通っていたと告げます。

アリア『燃える心を』

第二幕 パリ郊外のヴィオレッタの家、華やかな社交界での生活を捨てたヴィオレッタと、パリ郊外の静かな田舎の家で一緒に暮らし始めたアルフレードが、彼女への愛とその幸福な日々を歌います。

作曲

作曲者はイタリアの作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Fortunino Francesco Verdi, 1813–1901)です。
ヴェルディはオペラ王の異名を持ち、『ナブッコ』『リゴレット』『椿姫』『アイーダ』などの名作を残しています。

台本

台本はイタリアのオペラ台本作家フランチェスコ・マリア・ピアーヴェ(Francesco Maria Piave, 1810–1876)により書かれました。

歌詞(イタリア語)

Lunge da lei per me non v′ha diletto
Volaron già tre lune, dacché la mia Violetta
Agi per me lasciò, dovizie, amori
E le pompose feste, ove agli omaggi avvezza
Vedea schiavo ciascun di sua bellezza
Ed or contenta in questi ameni luoghi
Tutto scorda per me
Qui presso a lei io rinascer mi sento
E dal soffio d'amor rigenerato
Scordo ne′ gaudii suoi tutto il passato

De' miei bollenti spiriti
Il giovanile ardore
Ella temprò col placido
Sorriso dell'amor, dell′amor
Dal dì che disse: vivere
Io voglio, io voglio a te fedele
Dell′universo immemore
Io vivo, io vivo quasi
Io vivo quasi in ciel

Dal dì che disse: vivere
Io voglio, a te fedele
Ah si! Dell'universo immemore
Io vivo, io vivo quasi
Io vivo quasi in ciel
Io vivo in ciel
Dell′universo immemore
Io vivo quasi in ciel
Ah si! Io vivo quasi in cielo
Io vivo quasi in ciel

日本語訳

彼女から遠く離れては、私には喜びはない
もう三カ月が過ぎ去った、私のヴィオレッタが
私のために、安楽も豊かさも恋愛も
そして、誰もが彼女の美しさの虜になり
ちやほやされることに慣れていた豪華なパーティーも
彼女は捨ててしまった
そして今はこの心地よい場所に満足して
私のために全てを忘れる
ここで彼女のそばにいると、私は生まれ変わったように感じる
そして生まれ変わった愛の息吹によって
その喜びの中で、過去のすべてを忘れる

私の燃える魂を
若々しい熱を
彼女は鎮めてくれた
愛の微笑みで
彼女が言った日から
世の中のことを忘れて、あなたと忠実に生きると
私は生きている、まるで
天国で暮らしているように

彼女が言った日から
あなたと忠実に生きると
ああ、そうだ! 世の中のことを忘れて
私は生きている、まるで
天国で暮らしているように
天国で暮らしているように
世の中のことを忘れて
天国で暮らしているように
ああ、そうだ! 天国で暮らしているように
天国で暮らしているように

管理人コメント

愛するヴィオレッタと暮らし始めたアルフレードが、その幸せを歌う素敵なアリアですね。
動画では引き続きアルフレードの『Oh mio rimorso! Oh infamia! ああ、後悔だ!ああ、悪名だ!』を歌っています。
こちらは、二人の生活費のためにヴィオレッタが彼女の財産を売却していたことを召使いから聞き、気付かなかった自分を恥じて歌います。
幸福の絶頂からの急展開ですね。

YouTube 動画

Javier Camarena の演奏です。