Durch die Wälder durch die Auen
森をすぎ野を越えて

< オペラのアリア

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概要

『Durch die Wälder durch die Auen 森をすぎ野を越えて』は1821年に初演されたカール・マリア・フォン・ウェーバーのオペラ『Der Freischütz 魔弾の射手』の中のアリアです。

オペラ『魔弾の射手』

6発までは射手の狙った標的を見事に射貫くが、最後の7発目は射手の狙いとは関係なく悪魔の望むものに命中するという、悪魔ザミエルによって作られた弾丸をめぐる物語りです。
副森林官マックスは森林官長の娘アガーテとの結婚を望んでいて、その為には翌日に開催される射撃競技で腕前を証明しなければなりません。
ところが射撃が不調のマックスは、猟師仲間で悪魔に魂を売ったカスパールからの魔弾の誘いに飛びついてしまいます。

アリア『森をすぎ野を越えて』

第一幕、射撃試験を翌日にひかえて不調に苦しむマックスが、深い憂鬱の中でアガーテとの幸せな日々を思い出しながら歌います。

作曲

作曲者はドイツの作曲家、指揮者、ピアニスト、ギタリスト、批評家であったカール・マリア・フォン・ウェーバー(Carl Maria Friedrich Ernst von Weber, c. 1786–1826)です。
彼はオペラの作曲で最も知られ、ドイツ・ロマン派オペラの発展に重要な役割を果たしました。

台本

台本はドイツの劇作家のリードリヒ・キント(Johann Friedrich Kind, 1768-1843)により書かれました。

歌詞(ドイツ語)

Rezitativ:
Nein, länger trag' ich nicht die Qualen,
Die Angst, die jede Hoffnung raubt!
Für welche Schuld muss ich bezahlen?
Was weiht dem falschen Glück mein Haupt?

Arie:
Durch die Wälder, durch die Auen
Zog ich leichten Sinns dahin;
Alles, was ich konnt' erschauen,
War des sichern Rohrs Gewinn,
Abends bracht' ich reiche Beute,
Und wie über eignes Glück,
Drohend wohl dem Mörder, freute
Sich Agathens Liebesblick!

Rezitativ:
Hat denn der Himmel mich verlassen?
Die Vorsicht ganz ihr Aug' gewandt?
Soll das Verderben mich erfassen?
Verfiel ich in des Zufalls Hand?

Arie:
Jetzt ist wohl ihr Fenster offen,
Und sie horcht auf meinen Tritt,
Lässt nicht ab vom treuen Hoffen;
Max bringt gute Zeichen mit!
Wenn sich rauschend Blätter regen,
Wähnt sie wohl, es sei mein Fuss;
Hüpft vor Freuden, winkt entgegen -
Nur dem Laub, nur dem Laub den Liebesgruss.
Doch mich umgarnen finstre Mächte!
Mich fasst Verzweiflung! foltert Spott! -
O dringt kein Strahl durch diese Nächte?
Herrscht blind das Schicksal? Lebt kein Gott?
eine zuckende Bewegung und ist verschwunden
Mich fasst Verzweiflung! foltert Spott!

歌詞(ドイツ語)

レチタティーヴォ:
もうこれ以上は、この苦しみに耐えることはできない
希望を奪い取る恐怖に!
何の罪を償わなければならないのか?
なんで私の不幸の頂きに身を捧げるのか?

アリア:
森を抜け、草原を通って
私は心軽やかに進んだ
眼に入ったものは全て
必ず鉄砲のえじきとなった
夕方に豊かな獲物を持ち帰ると
まるで自らの幸福以上に
殺害者を咎めながら
アガーテの愛情の視線は喜んでいた

レチタティーヴォ:
やはり天は私を見捨ててしまったか?
天意は完全に見限ったのか?
身の破滅が私を襲うのか?
私は運命の手の中に落ちてしまったのか?

アリア:
今や彼女の窓はきっと開いていて
私の足音に耳を済ませている
マックスが良い知らせをもたらすだろうと
純粋な希望を捨てずにいる!
木の葉がざわざわと動くと
彼女はきっと私の足音だと思い込むだろう
喜びに飛び上がり、音のした方に合図をする
ただの木の葉に、ただの木の葉に愛の挨拶を
それなのに暗黒の力が私を捉える!
絶望に捕えられ、あざけりが苦しめる!
おお、この暗闇を通って光は届かないのか?
運命は盲目的に支配するのか? 神は存在しないのか?
一瞬で消え去ってしまう
絶望に捕えられ、あざけりが苦しめる!

管理人コメント

レチタティーヴォとアリアが繰り返されて、長くて力のこもった歌唱が続きます。
劇中ではマックスを狙う悪魔ザミエルが、悩み苦しむマックスの背後をうろつきます。

YouTube 動画

Christoph Prégardien の演奏です。