L'altra notte in fondo al mare
いつかの夜、暗い海の底に

< オペラのアリア

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概要

『L'altra notte in fondo al mare いつかの夜、暗い海の底に』は1868年に初演されたアリゴ・ボーイトのオペラ『Mefistofele メフィストフェレ』の中のアリアです。

オペラ『メフィストフェレ』

ファウスト伝説を題材とした作品のひとつであり、ゲーテ版を出発点として台本が作られました。
老年のファウスト博士は、言い寄る悪魔メフィストフェレを怖れるどころか、彼の提案に好奇心を持ち、残りの人生における現世の幸福と引き換えに、死後に自らの魂を悪魔に捧げるという約束を結んでしまいます。

アリア『いつかの夜、暗い海の底に』

世間知らずな村娘マルグリートは若返ったファウストと恋に落ち、メフィストフェレスから受け取った睡眠薬を母親に飲ませて、ファウストと夜を共にします。
第三幕、睡眠薬と偽った毒薬で母を殺してしまい、さらにファウストとの間の赤子を溺死させ、その罪で投獄され死刑を宣告されたマルグリートが歌います。

作曲

作曲者はイタリアの台本作家、作曲家、詩人、評論家のアリゴ・ボーイト(Arrigo Boito, 1842–1918)です。
彼が作曲者として唯一完成させたオペラが『メフィストフェレ』です。

台本

台本もアリゴ・ボーイトにより書かれました。
彼が台本のみを担当したオペラは、ジュゼッペ・ヴェルディの『オテロ』と『ファルスタッフ』、アミルカーレ・ポンキエッリの『ジョコンダ』などがあります。

歌詞(イタリア語)

L'altra notte in fondo al mare
Il mio bimbo hanno gittato,
Or per farmi delirare dicon ch'io
L'abbia affogato.
L'aura è fredda,
Il carcer fosco,
E la mesta anima mia
Come il passero del bosco
Vola, vola, vola via.
Ah! Pietà di me!
In letargico sopore
E' mia madre addormentata,
E per colmo dell'orrore dicon ch'io
L'abbia attoscata.
L'aura è fredda,
Il carcer fosco

日本語訳

ある夜、私の子供は
海の底へと投げ込まれた
それなのに、私を狂わせるために
私が溺れさせたと言う
空気は冷たく
牢獄は陰気だ
そして私の悲しい魂は
森の雀のように
飛び去って行く
ああ! 私に哀れみを!
横たわる私の母は
昏睡の中にあり
そして、私を恐怖の絶頂にするため
私が毒を盛ったと言う
空気は冷たく
牢獄は陰気だ

管理人コメント

なんとも暗く悲しいアリアですね。
この時のマルグリートは、心は乱れて絶望に追い込まれています。
このアリアの後、彼女はメフィストフェレスが悪魔であることを見抜いて、これ以上悪魔に屈することを拒み、その魂は天へと昇っていきます。

YouTube 動画

Maria Natale の演奏です。