作曲
作曲者はオーストリアの作曲家、フランツ・レハール(Franz Lehár, 1870-1948)です。
ウィーン・オペレッタの第二黄金期「銀のオペレッタ時代」を代表者する作曲家です。
オペレッタ『メリー・ウィドウ』は彼の代表作です。
『Lippen schweigen 唇は黙して』は1905年に初演されたフランツ・レハールのオペレッタ『Die lustige Witwe メリー・ウィドウ』の中のアリアです。
貧困に苦しむポンテヴェドロ公国(架空の国)、パリ駐在大使館では大公の誕生日を祝う舞踏会が開催され、そこには亡き夫から2000万フランを相続した未亡人ハンナが出席します。
公国の大使ゼータ男爵は、彼女の財産を国内に留めてポンテヴェドロ公国を破産から救おうと画策し、大使館の第一書記であるダニロ伯爵とハンナを引き合わせようとします。
実はダニロとハンナはかって恋人同士だったのですが、身分の違いから結婚は認められませんでした。
第三幕、ハンナの財産目当てだと思われるのを嫌うダニロですが、ハンナが再婚したら財産を失うという亡き夫の遺言を聞いて、ついにハンナにその愛を語ります。
作曲者はオーストリアの作曲家、フランツ・レハール(Franz Lehár, 1870-1948)です。
ウィーン・オペレッタの第二黄金期「銀のオペレッタ時代」を代表者する作曲家です。
オペレッタ『メリー・ウィドウ』は彼の代表作です。
台本はオーストリアの台本作家、詩人、作家のヴィクトール・レオン(Victor Léon, 1858-1940)と、レオ・スタイン(Leo Stein, 本名:Leo Rosenstein, 1861-1921)により書かれました。
DANILO:
Lippen schweigen,
's flüstern Geigen
Hab mich lieb!
All die Schritte sagen bitte,
hab mich lieb!
Jeder Druck der Hände
deutlich mir's beschrieb
Er sagt klar, 's ist wahr, 's ist wahr,
Du hast mich lieb!
HANNA:
Bei jedem Walzerschnitt
Tanzt auch die Seele mit,
Da hüpft das Herzchen klein,
Es klopft und pocht:
Sei mein! Sei mein!
Und der Mund, der spricht kein Wort,
Doch tönt es fort und immerfort:
Ich hab' dich ja so lieb,
ich hab' dich lieb!
HANNA-DANILO:
Jeder Druck der Hände
Deutlich mir's beschrieb...
Er sagt klar, 's ist wahr, 's ist wahr`
Du hast mich lieb!
ダニロ:
唇は黙しても
バイオリンがささやく
私を愛してと!
ステップの毎に言っている
私を愛してと!
手を握るたびに
はっきりと私に伝わる
それは明らかに伝えている
本当に、あなたは私を愛していると!
ハンナ:
ワルツのステップごとに
心も一緒に踊る
小さな心が弾んで
ドキドキと音をたてる
私のものになってと!
口は一言も発しないけれど
それはいつも聞こえてくる
こんなにもあなたを愛していると!
あなたを愛していると!
ハンナとダニロ:
手を握るたびに
はっきりと私に伝わる
それは明らかに伝えている
本当に、あなたは私を愛していると!
柔らかく甘い、素敵なデュエット曲です。
オペレッタは「小さいオペラ」といった意味なんですが、言葉ほどには小さくもなく、むしろ喜劇的でハッピーエンドが多いのが魅力です。
てんやわんやの末に大団円に落ち着くのが楽しいですね。
Regula Mühlemann, Rolando Villazón の演奏です。