No! Pagliaccio non son!
もう道化師じゃない

< オペラのアリア

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概要

『No! Pagliaccio non son! もう道化師じゃない』は1892年に初演されたルッジェロ・レオンカヴァッロのオペラ『Pagliacci 道化師』の中のアリアです。

オペラ『道化師』

19世紀後半のイタリア、座長カニオの率いる旅回りの一座が祭りのために村に到着し、その夜に行う芝居の宣伝をすると、着飾った村人たちが一座を歓迎します。
物語りは座長カニオとその妻ネッダ、ネッダに横恋慕するせむしの道化役者トニオと色男の役者ベッペ、そしてネッダと恋仲にある村の青年シルヴィオを中心として進みます。

アリア『もう道化師じゃない』

第二幕 芝居の舞台、ネッダと村の青年のシルヴィオは、ネッダがこの村に来るたびに逢瀬を重ねていたのですが、ネッダに片思いするトニオによって秘密をばらされてしまいます。
妻が若い男と浮気をするという芝居に、現実との見境がつかなくなってしまったカニオが、「もう道化師ではない」と叫んで怒りを歌います。

作曲

作曲者はイタリアのオペラ作曲家、台本作家のルッジェロ・レオンカヴァッロ(Ruggero Leoncavallo, 1857–1919)です。
彼の代表作がオペラ『道化師』です。

台本

台本もルッジェロ・レオンカヴァッロにより書かれました。

歌詞(イタリア語)

CANIO
No, Pagliaccio non son! Se il viso é pallido
É di vergogna e smania di vendetta!
L′uom riprende i suoi dritti, e il cor che sanguina
Vuol sangue a lavar l'onta, o maledetta!
No, Pagliaccio non son! Son quel che stolido
Ti raccolse, orfanella, in su la via,
Quasi morta di fame, e un nome offriati
Ed un amor ch′era febbre e follia!

DONNE
Comare, mi fa piangere. Par vera questa scena!

UOMINI
Zitte, laggiù!
Che diamine!

SILVIO
Io mi ritengo appena!

CANIO
Sperai, tanto il delirio accecato m'aveva,
Se non amor, pietà, mercé!
Ed ogni sacrifizio al cor, lieto, imponeva
E, fidente, credeva più che in Dio stesso, in te!
Ma il vizio alberga sol nell'alma tua negletta;
Tu, viscere non hai, sol legge é il senso a te.
Va, non meriti il mio duol o, meretrice abbietta!
Vo′, nello sprezzo mio, schiacciarti sotto i piè!

LA FOLLA
Bravo!

NEDDA
Ebben,
Se mi giudichi di te indegna,
Mi scaccia in questo istante.

CANIO
Di meglio chiedere non dei
Che correr tosto al caro amante.
Sei furba!
No, per Dio, tu resterai
E il nome del tuo ganzo mi dirai!

日本語訳

カニオ:
違う、私は道化師じゃない! 顔が青ざめているのは
恥辱と復讐への渇望から!
男はその権利を取り戻し、血まみれの心は
侮辱を洗い流すための血を求める、ああ、忌まわしい!
違う、私は道化師じゃない! 私は愚か者だ
路上で孤児のお前を拾い
飢えて死にそうだったお前に名前まで与え
熱く狂おしい愛情を捧げた!

女たち:
ああ、泣けてくる、まるで現実のよう!

男たち:
そこ、静かにしろ!
一体どういうことだ!

シルヴィオ:
ようやく自分を抑えているのに!

カニオ:
あまりに熱狂して目がくらんでいたのか
愛でなくても、せめて憐れみや情けを願った!
そしてどんな犠牲でも喜んで心に課した
そして自信をもって、神よりもお前のことを信じた!
だがしかし、甘やかされて育ったお前の心にはだらしなさだけが宿った
お前には良心がなく、ただ気分をルールとするだけだ
出て行け、お前は私の苦悩にすら値しない、卑しい娼婦だ!
軽蔑のあまりに、お前なんか足の下に踏み潰してやりたい!

群衆:
ブラボー!

ネッダ:
そうね
もし私があなたに相応しくないと思うなら
今すぐに私を追い出しなさい

カニオ:
これ以上の望みはないだろう
すぐに愛する人のところへ駆け付ければいい
ずる賢い奴!
だめだ、神にかけて、お前はここに居ろ
そして、お前の愛人の名前を私に言うんだ!

管理人コメント

迫真の演技と歌唱、それを聴く聴衆たちが皆で芝居だと信じているのが、このシーンのポイントなんですね。
これは演技も一緒に見ていただく方が楽しいかもしれません。

YouTube 動画

Fabio Sartori の演奏です。