作曲
作曲者はイタリアのオペラ作曲家、台本作家のルッジェロ・レオンカヴァッロ(Ruggero Leoncavallo, 1857–1919)です。
彼の代表作がオペラ『道化師』です。
『O Colombina おお、コロンビーナ』は1892年に初演されたルッジェロ・レオンカヴァッロのオペラ『Pagliacci 道化師』の中のアリアです。
19世紀後半のイタリア、座長カニオの率いる旅回りの一座が祭りのために村に到着し、その夜に行う芝居の宣伝をすると、着飾った村人たちが一座を歓迎します。
物語りは座長カニオとその妻ネッダ、ネッダに横恋慕するせむしの道化役者トニオと色男の役者ベッペ、そしてネッダと恋仲にある村の青年シルヴィオを中心として進みます。
アリアは別名『アルレッキーノのセレナード』とも呼ばれ、劇中で色男アルレッキーノ役のベッペがコロンビーナ役のネッダの部屋の窓の下から、「君の可愛い唇に口づけをしたい」と歌います。
作曲者はイタリアのオペラ作曲家、台本作家のルッジェロ・レオンカヴァッロ(Ruggero Leoncavallo, 1857–1919)です。
彼の代表作がオペラ『道化師』です。
台本もルッジェロ・レオンカヴァッロにより書かれました。
O Colombina, il tenero fido Arlecchin
è a te vicin!
Di te chiamando, e sospirando aspetta il poverin!
La tua faccetta mostrami, ch'io vo' baciar
senza tardar.
La tua boccuccia. Amor mi cruccia!
Amor mi cruccia e mi sta a tormentar!
Ah! e mi sta a tormentar!
O Colombina, schiudimi il finestrin,
che a te vicin
di te chiamando,
e sospirando
è il povero Arlecchin!
A te vicin è Arlecchin!
ああ、コロンビーナ、優しく誠実なアルレッキーノは
貴女の近くにいる!
貴女を呼び、ため息をつきながら待つ、哀れな身!
早く貴女の小さな顔を見せて、口づけをさせてください
貴女の小さな口に
愛が私を苦しめる!
愛が私を苦しめ、そして私を悩ませている!
ああ、そして私を悩ませている!
ああ、コロンビーナ、窓を開けて
貴女の近くで
ため息をつきながら、貴女を呼ぶ
哀れなアルレッキーノがいる!
貴女の近くにアルレッキーノがいる!
直球勝負の恋のアリアですね。
とても素敵な曲です。
現実世界でのネッダの浮気相手の青年シルヴィオと、劇中のコロンビーナ(ネッダ)とアルレッキーノ(ベッペ)が重なって混乱してしまうんですね。
Roberto Alagna の演奏です。