O dolci mani 優しく清らかな手

< オペラのアリア

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『O dolci mani 優しく清らかな手』は1900年に初演されたジャコモ・プッチーニのオペラ『Tosca トスカ』の中のアリアです。
オペラ『トスカ』は、画家のカヴァラドッシと彼の恋人で有名歌手トスカの物語りです。
カヴァラドッシが脱獄した政治犯の友人を匿った事から、カヴァラドッシとトスカの悲劇が始まります。

アリア『優しく清らかな手』は、処刑を待つカヴァラドッシの元にトスカが現れ、彼女が警視総監のスカルピアを殺して通行証を手に入れたと聞いて、その勇気に畏敬の念を抱いてカヴァラドッシが歌います。

作曲

作曲者はイタリアの作曲家、ジャコモ・プッチーニ(Giacomo Puccini, 1858–1924)です。
彼は主にオペラの作曲家として知られ、『ラ・ボエーム』『トスカ』『蝶々夫人』『トゥーランドット』など、最も頻繁に上演され録音されている名作オペラを残しています。

台本

台本はイタリアの台本作家のルイジ・イッリカ(Luigi Illica, 1857–1919)と、イタリアの詩人、劇作家、台本作家のジュゼッペ・ジャコーザ(Giuseppe Giacosa, 1847–1906)により書かれました。

歌詞(イタリア語)

O dolci mani mansuete e pure,
o mani elette a bell'opre e pietose,
a carezzar fanciulli, a coglier rose,
a pregar, giunte, per le sventure,
dunque in voi, fatte dall'amor secure,
giustizia le sue sacre armi depose?
Voi deste morte, o man vittoriose,
o dolci mani mansuete e pure!...

管理人コメント

美しくて、切ないアリアですね。
カヴァラドッシはこのアリアの前に『E lucevan le stelle 星はきらめき』を歌って絶望を語っているのですが、それを聴いた後だからこそ、『優しく清らかな手』に惹かれるのでしょうね。

YouTube 動画

Leonardo Capalbo の演奏です。