『O du, mein holder Abendstern 夕星の歌』は1845年に初演されたリヒャルト・ワーグナーのオペラ『Tannhäuser und der Sängerkrieg auf Wartburg タンホイザーとヴァルトブルクのミンネゼンガーの歌合戦』の中のアリアです。
作曲
作曲者はドイツの作曲家、演出家、随筆家、指揮者のリヒャルト・ワーグナー(Wilhelm Richard Wagner, 1813–1883)です。
彼は主にオペラ作品でその名を知られ、作曲だけでなく、ほとんどの台本を彼が単独で執筆しました。
またレチタティーヴォやアリアなどが独立して演奏されてきた従来のオペラを、途切れのない一つの音楽作品へと発展させ、詩的、視覚的、音楽的、そして劇的芸術を統合し、音楽をドラマに従属させるという独自の「総合芸術作品」構想によってオペラに革命をもたらしました。
歌詞(ドイツ語)
Wie Todesahnung, Dämm'rung deckt die Lande,
umhüllt das Tal mit schwärzlichem Gewande;
der Seele, die nach jenen Höh'n verlangt,
vor ihrem Flug durch Nacht und Grausen bangt!
Da scheinest du, o lieblichster der Sterne,
dein sanftes Licht entsendest du der Ferne,
die nächt'ge Dämmrung teilt dein lieber Strahl,
und freundlich zeigst du den Weg aus dem Tal.
≪O du, mein holder Abendstern≫
O du, mein holder Abendstern,
wohl grüsst' ich immer dich so gern;
vom Herzen, das sie nie verriet,
grüsse sie, wenn sie vorbei dir zieht, -
wenn sie entschwebt dem Tal der Erden,
ein sel'ger Engel dort zu werden!
日本語訳
死の予感のように、黄昏が地を覆い
黒い衣で谷をつつむ
あの高みを求める魂は
暗闇と恐怖の中に飛び立つのを恐れる
そこにお前が光り輝く、おお最愛の星よ
はるか遠くから放たれるお前の柔らかい光
お前の優しい光線は夜の闇を分け
谷からの道をやさしく指し示す
おお、私のやさしい夕星よ
私はいつも心から喜んであいさつを交わした
彼女がお前の下を通るとき
決して裏切らない心であいさつを交わせ
彼女がこの地上の谷から天に昇り
天使となって祝福されるときまで!
管理人コメント
バリトンのとても美しいアリアです。
死へと向かうエリザベートを想いながらヴォルフラムが歌う、心のこもった歌ですね。
動画ではレチタティーヴォに続いて2分20秒くらいからアリアが始まります。