作曲
作曲者はフランスの作曲家のシャルル=フランソワ・グノー(Charles-François Gounod, 1818–1893)です。
グノーは12のオペラを作曲していて、その中で最も人気を博したのは『ファウスト』になります。
『Ô ma lyre immortelle おお、わが不滅のリラよ』は1851年に初演されたシャルル・グノーのオペラ『Sapho サフォー』の中のアリアです。
サフォーもしくはサッポーは紀元前7世紀末から紀元前6世紀初頃の、古代ギリシャのレスボス島の女性詩人です。
オペラ『サフォー』は詩人サフォーの伝説とファオンへの愛、そして彼女の自殺に基づいた物語です。
自由と正義の革命にかかわるファオンは、詩人サフォーと娼婦のグリセールの間で揺れ動いています。
サフォーは詩の競演で優勝し、ファオンは彼女への愛を誓います。
第三幕 夕陽に照らされた浜辺、ファオンとグリセールそして仲間たちは、祖国に別れを告げるために集まります。
そこにサフォーも現れますが、彼らに同行しないと断言したサフォーは、彼らを祝福して海に飛び込みます。
リラはライアとも呼び、古代ギリシャの竪琴を指します。
作曲者はフランスの作曲家のシャルル=フランソワ・グノー(Charles-François Gounod, 1818–1893)です。
グノーは12のオペラを作曲していて、その中で最も人気を博したのは『ファウスト』になります。
台本はフランスの劇作家であったエミール・オジェ(Guillaume Victor Émile Augier, 1820–1889)により書かれました。
O ma lyre immortelle
Qui dans les tristes jours
A tous mes maux fidèle
Les consolait toujours!
En vain ton doux murmure
Veut m'aider à souffrir
Non, tu ne peux guérir
Ma dernière blessure;
Ma blessure est au coeur
Seul le trépas peut finir ma douleur
Adieu, flambeau du monde
Descends au sein des flots
Moi, je descends sous l'onde
Dans l'Eternel repos
Le jour qui doit éclore
Phaon, luira pour toi
Mais, sans pensеr à moi
Tu reverras l'aurore
Ouvrе-toi gouffre amer
Je vais dormir pour toujours dans la mer
死を覚悟した、悲しくて静かなアリアです。
実際のサフォーは生前から人気の詩人だったようですが、彼女の用いたギリシャ語の方言が、その後に主流となる方言ではなかった為に、パピルスから羊皮紙への移行の時代に写本されず、彼女の作品はほとんど残っていないようです。
Marina Viotti の演奏です。