作曲
作曲者はイタリアの作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Fortunino Francesco Verdi, 1813–1901)です。
ヴェルディはオペラ王の異名を持ち、『ナブッコ』『リゴレット』『椿姫』『アイーダ』などの名作を残しています。
『O tu, Palermo ああ、パレルモ』は1855年に初演されたジュゼッペ・ヴェルディのオペラ『Les vêpres siciliennes シチリア島の夕べの祈り』の中のアリアです。
オリジナルの台本はフランス語版ですが、イタリア語版がより人気で両方が上演されています。
タイトルは『シチリアの晩鐘』とも訳され、フランス統治下にあったシチリアのパレルモにおいて、総督のモンフォールと、フランス軍に殺された前シチリア王の妹エレーヌ、シチリアの青年アンリ、そして狂信的な愛国者プロシダを中心に物語りが進みます。
フランス軍に対するシチリア人の不満が募る中、酔ったフランス兵の求めに応じてエレーヌが歌を歌います。
これがシチリア人を鼓舞してしまい、フランス兵への復讐に駆り立てられ、一触即発の状況になってしまいます。
第二幕 パレルモ近郊の近い美しい谷間、亡命先から故郷の町パレルモへの帰還を喜ぶ愛国者プロシダが、帰還の喜びと祖国への愛を歌います。
作曲者はイタリアの作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Fortunino Francesco Verdi, 1813–1901)です。
ヴェルディはオペラ王の異名を持ち、『ナブッコ』『リゴレット』『椿姫』『アイーダ』などの名作を残しています。
台本はフランスの劇作家で台本作家のウジェーヌ・スクリーブ(Augustin Eugène Scribe, 1791–1861)と、フランスの劇作家で思想家のシャルル・デュヴェリエ(Charles Duveyrier, 1803–1866)により書かれました。
O patria, o cara patria, alfin ti veggo!
L'esule ti saluta
Dopo sì lunga assenza;
Il tuo fiorente suolo
Bacio, e ripien d'amore
Reco il mio voto a te, col braccio e il core!
O tu, Palermo, terra adorata,
De' miei verdi anni - riso d'amor,
Alza la fronte tanto oltraggiata,
Il tuo ripiglia - primier splendor!
Chiesi aita a straniere nazioni,
Ramingai per castella e città:
Ma, insensibili ai fervidi sproni,
Rispondeano con vana pietà! -
Siciliani! ov'è il prisco valor?
Su, sorgete a vittoria, all'onor!
ああ祖国、ああ愛する祖国よ、ようやくお前に会えた!
亡命者が
長い不在の後にお前に挨拶をする
お前の花咲く大地に
愛を込めて口づけをし
私の誓いを腕と心とともにお前に捧げる!
ああパレルモ、愛しき地よ
愛の微笑み、私の青春
侮蔑された顔を上げろ
昔の輝きを取り戻せ!
私は異国の民に助けを求め
城や街をさ迷った。
だが、熱烈な誘いにも冷たく
彼らはむなしい哀れみで答えた!
シチリア人よ! 昔の勇気は何処に行った?
さあ、勝利と名誉のために立ち上がれ。
バスのアリアも美しいですよね。
テノールみたいなキラキラはないですが、すっと心に沁みます。
Michele Pertusi の演奏です。