Oh! quante volte
ああ、いくたびか

< オペラのアリア

写真

概要

『Oh! quante volte ああ、いくたびか』は1830年に初演されたヴィンチェンツォ・ベッリーニのオペラ『I Capuleti e i Montecchi カプレーティとモンテッキ』の中のアリアです。

オペラ『カプレーティとモンテッキ』

13世紀のイタリアはベローナ、カプレーティ家とモンテッキ家は政治的に対立する間柄にあります。
カプレーティ家の当主カペッリオの娘ジュリエッタは、テバルドという婚約者がいるのですが、モンテッキ家の当主ロメオと出会い恋に落ちています。
ところがカプレーティ家の息子がロメオによって殺されてしまったことで、カプレーティ家では復讐の声があがり、復讐を誓うテバルドと ジュリエッタの結婚式が急がれます。

フェリーチェ・ロマーニにより書かれたこのオペラの台本は、ルイジ・シェヴォラの戯曲『ジュリエッタとロメオ』をベースに、ニコラ・ヴァッカイのオペラのために書いた台本を再構成したものです。
シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』から直接引用されたものではありません。

アリア『ああ、いくたびか』

ロミオからの和平の申し出をカペッリオは拒絶し、もはや戦争の避けられない事態へと進みます。
第一幕 ジュリエットの部屋、周囲で急ぎ進められるテバルドとの結婚式の準備に苛立ちを募らせるジュリエッタが、ロメオへの想いを歌います。

作曲

作曲者はイタリアのオペラ作曲家、ヴィンチェンツォ・ベッリーニ(Vincenzo Salvatore Carmelo Francesco Bellini, 1801–1835)です。
ベッリーニは「ベルカント・オペラ」の中心人物として、多くの作曲家に影響を与えました。

台本

台本はタリアの詩人で文学・神話学の学者でもあったフェリーチェ・ロマーニ(Giuseppe Felice Romani, 1788–1865)により書かれました。

歌詞(イタリア語)

Eccomi in lieta vesta...eccomi adorna...
Come vittima all'ara. Oh! almen potess
Qual vittima cader dell'ara al piede!
O nuzïali tede,
Abborrite così, così fatali
Siate, ah! siate per me faci ferali.
Ardo...una vampa, un foco
Tutta mi strugge.
Un refrigerio ai venti io chiedo invano. -
Ove se'tu, Romeo?
In qual terra t'aggiri?
Dove, dove invïarti i miei sospiri?

Oh! quante volte,
Oh! quante ti chiedo
Al ciel piangendo
Con quale ardor t'attendo,
E inganno il mio desir!
Raggio del tuo sembiante
Parmi il brillar del giorno:
L'aura che spira intorno
Mi sembra un tuo respir.

日本語訳

よろこばしい衣装を着飾った私がここにいます・・・ ここに飾られています・・・
まるで祭壇に供えられたもののように ああ!せめても
神への生贄としてその足下に倒れてしまえたら!
ああ、婚礼の松明
これほどに忌まわしく、これほどに不幸な
ああ! 私には死の光となる
炎で焼かれてしまう
私の全てを溶かしてしまう炎
風に涼を求めても虚しい
ロメオあなたはどこに?
どんな地をさまよっている?
私のため息はどこに送ればいいのか?

ああ!どれほどに
ああ!どれほどに
泣きながら天に願ったことか
どれほどの情熱であなたを待っているかと
そして私の願いは欺かれている!
あなたの輝く姿は
私にはまるで昼間のように煌き
周りにただようそよ風は
私にはあなたのため息に感じられる

管理人コメント

悲しくて美しいアリアです。
余談ですが、調べていたらミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』はシェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』から発想を得て作成されたらしく、これもまた面白い話ですね。

YouTube 動画

Nadine Sierra の演奏です。