Ozean! Du Ungeheuer!
大洋よ!怪物よ!

< オペラのアリア

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概要

『Ozean! Du Ungeheuer! 大洋よ!怪物よ!』は1826年に初演されたカール・マリア・フォン・ウェーバーのオペラ『Oberon オベロン』の中のアリアです。

オペラ『オベロン』

オペラの正式なタイトルは『Oberon, or The Elf-King's Oath オベロン、または妖精王の誓い』となります。
妖精の王オベロンと妻のティタニアは男女のどちらが心変わりしやすいかで口論となり、あらゆる苦難を乗り越えて互いに忠実でいられる人間の恋人が見つかるまでは和解しないと誓っています。
従者の妖精パックからの情報で、ボルドーの騎士ヒュオンがカール大帝の命を受けて、カリフの右に座る男を殺して、カリフの娘レーツィアと結婚するためにバグダッドへ向かったことを知ります。
オベロンはこの騎士と女王こそが自らの和解の手助けになるだろうと、魔法の角笛を持たせます。

アリア『大洋よ!怪物よ!』

第二幕、カリフの右に座るバベカン王子とレーツィアの結婚の儀に騎士ヒュオンが現れ、バベカン王子を倒してレーツィアを連れて逃亡します。
ところが妖精パックの仕業でヒュオンとレーツィアの乗った船が難破してしまい、浜に打ち上げられたレーツィアが海の猛威を歌います。

作曲

作曲者はドイツの作曲家、指揮者、ピアニスト、ギタリスト、批評家であったカール・マリア・フォン・ウェーバー(Carl Maria Friedrich Ernst von Weber, c. 1786–1826)です。
彼はオペラの作曲で最も知られ、ドイツ・ロマン派オペラの発展に重要な役割を果たしました。

台本

台本はイギリスの劇作家、考古学者、軍将校であったジェームズ・ロビンソン・プランシェ(James Robinson Planché, 1796–1880)により書かれました。
彼はオペラを含む幅広いジャンルの戯曲176作品の制作に携わりました。

歌詞(ドイツ語)

Ozean, du Ungeheuer! Schlangen gleich
Hältst du umschlungen rund die ganze Welt!
Dem Auge bist ein Anblick voll Grösse du,
Wenn friedlich in des Morgens Licht du schläfst!
Doch wenn in Wut du dich erhebst, o Meer,
Und schlingst die Knoten um dein Opfer her,
Zermalmend das mächtige Schiff, als wär's ein Rohr,
Dann, Ozean, stellst du ein Schreckbild dar. -

Noch seh' ich die Wellen toben,
Durch die Nacht ihr Schäumen schleudern,
An der Brandung wild gehoben,
Jede Lebenshoffnung scheitern! -

Doch, still! Seh' ich nicht Licht dort schimmern,
Ruhend auf der fernen Nacht,
Wie des Morgens blasses Flimmern,
Wenn vom Schlaf er erwacht?

Heller nun empor es glühet
In dem Sturm, dess' Nebelzug
Wie zerrissne Wimpel fliehet,
Wie wilder Rosse Mähnenflug! -

Und nun die Sonn' erstrahlt! Die Winde lispeln leis;
Gestillter Zorn wogt nur im Wellenkreis.
Wolkenlos strahlt jetzt die Sonne
Auf die Purpurwellen nieder,
Wie ein Held nach Schlachtenwonne
Siegreich eilt zur Heimat wieder. -

Ach, vielleicht erblicket nimmer
Wieder dieses Aug' ihr Licht!
Lebe wohl, du Glanz, für immer!
Denn für mich erstehst du nicht. -

Doch was glänzt dort schön und weiss,
Hebt sich mit der Wellen Heben?
's ist die Möwe, sie schweift im Kreis,
Wo die Flut raubt ein Leben!
Nein - kein Vogel ist's! - Es naht!
Heil! Es ist ein Boot, ein Schiff!
Und ruhig segelt's seinen Pfad,
Ungestört durch das Riff. -
O Wonne! Mein Hüon! Zum Ufer herbei!

Schnell! Schnell! Diesen Schleier! Er weht!
O Gott, sende Rat!
Sie sehn mich! Schon Antwort! Sie rudern mit Macht!
Hüon! Hüon! Hüon! -
Mein Hüon! Mein Gatte! Die Rettung, sie naht!
Rettung naht! Rettung naht! Rettung naht!

日本語訳

大海よ、怪物よ! 大蛇のように
お前は世界の全てに巻き付いている!
お前が朝日の中で眠る穏やかな時は
偉大なお前が視界いっぱいに見える!
だが、お前が怒りの声を上げ、おお海よ
そして、生贄の周りにその節を巻き付け
巨大な船を葦のように押しつぶすとき
その時に大海よ、お前は何と恐ろしい姿となるのか

荒れ狂う波が今も見える
夜の闇にしぶきを飛ばし
荒々しく砕ける波は高く
すべての生きる望みは絶たれた!

いいえ、静かに! あそこに微かな光が見える
遠い闇の中に止まっている
眠りから目覚める時の
朝の青くきらめく光のよう?

今や明かりは高く紅潮し
嵐の中、霧の帳は
引き裂かれた旗のように
荒れ馬のたてがみがなびくように逃げ去る!

そして今、太陽が光り輝く! 風は静かに囁き
怒りは和らいで、ただうねる輪の中で波打つだけ
今や雲ひとつない太陽の光は
紫の波の上に降り注ぐ
戦いの歓喜を終えた戦士が
故郷への凱旋を急ぐように

ああ、その光を再び目にすることは
もう決してないのかもしれない!
さらば、輝きよ、永遠に!
お前はもう私のために昇ることはない

だが、あそこで美しく白く輝き
波のうねりと共に持ち上がるのは何だ?
それはカモメか、輪を描く
命を奪う潮の上で!
いいえ、それは鳥ではない! 近付いてくる!
ああ! あれは小舟、一艘の船!
岩礁の間を邪魔されずに通り抜け
それは静かに進んでくる
おお、嬉しい! 私のヒュオン! この岸に!

急いで! 急いで! このベールを! それを振ろう!
おお神よ、導きを!
彼らが私に気付いた! もう応答が! 全力で漕いでいる!
ヒュオン! ヒュオン! ヒュオン!
私のヒュオン! 私の夫! 救いが近づく!
救いが近づく! 救いが近づく! 救いが近づく!

管理人コメント

重く長いアリアです。
歌うのが相当に大変そうですが、動画の歌手の方はドイツ語も明瞭にしっかり歌っていてとても良いです。

YouTube 動画

Christina Nilsson の演奏です。