Pace, pace, mio Dio!
神よ、平和を与えたまえ

< オペラのアリア

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概要

『Pace, pace, mio Dio! 神よ、平和を与えたまえ』は1862年に初演されたジュゼッペ・ヴェルディのオペラ『La forza del destino 運命の力』の中のアリアです。

オペラ『運命の力』

カラトラバ侯爵の娘レオノーラと若き貴族アルヴァーロが、カラトラバ侯爵から結婚を反対されて駆け落ちを決意しますが、その出発の日にカラトラバ侯爵に見つかってしまい、不運にもアルヴァーロの銃の暴発で侯爵を殺してしまいます。

アリア『平和を与えたまえ』

父親が殺され、さらに愛するアルヴァーロもアメリカに帰ってしまったと誤解したレオノーラは、静かな余生を過ごしたいと修道院に身を寄せます。
第四幕、修道院の洞窟の中でひっそりと生きていたレオノーラが、その人生の不運を歌います。

作曲

作曲者はイタリアの作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Fortunino Francesco Verdi, 1813–1901)です。
ヴェルディはオペラ王の異名を持ち、『ナブッコ』『リゴレット』『椿姫』『アイーダ』などの名作を残しています。

台本

台本はイタリアのオペラ台本作家フランチェスコ・マリア・ピアーヴェ(Francesco Maria Piave, 1810–1876)により書かれました。
また初演後に、イタリアのジャーナリスト、詩人、小説家のアントニオ・ギスランツォーニ(Antonio Ghislanzoni, 1824–1893)による改定が加えられました。

歌詞(イタリア語)

Pace, pace, mio Dio!
Cruda sventura
M'astringe, ahimè, a languir;
Come il di primo
Da tant'anni dura
Profondo il mio soffrir.
L'amai, gli è ver!
Ma di beltà e valore
Cotanto Iddio l'ornò.
Che l'amo ancor.
Nè togliermi dal core
L'immagin sua saprò.
Fatalità! Fatalità! Fatalità!
Un delitto disgiunti n'ha quaggiù!
Alvaro, io t'amo.
E su nel cielo è scritto:
Non ti vedrò mai più!
Oh Dio, Dio, fa ch'io muoia;
Che la calma può darmi morte sol.
Invan la pace qui sperò quest'alma
In preda a tanto duol.
Misero pane, a prolungarmi vieni
La sconsolata vita . . . Ma chi giunge?
Chi profanare ardisce il sacro loco?
Maledizione! Maledizione! Maledizione!

日本語訳

安らぎを、安らぎを、神よ!
残酷な不幸が
私を捕えて、ああ、衰弱させている
あの初めての日のように
長い年月を
深い苦しみに耐えてきた
確かに、私はあの方を愛していた!
あの方は美しさと勇ましさで
神によってあれほどに飾られた
私は今でもあの方を愛している
私の心から
あの方の姿を消し去ることなどできない
運命よ!
ひとつの罪のために、私たちはこの世では結ばれない!
アルヴァロ、私はあなたを愛している
そして天にはこう記されている
二度とあの方に会うことはないと!
ああ、神よ、どうぞ私を死なせてください
私に安らぎをもたらすことができるのは死だけだと
この世で魂の安らぎを願うのは無駄だった
多くの苦悩に囚われるだけ
哀れなパンよ、お前は私の悲惨な命を引き延ばそうとする
誰かが来た?
誰がこの聖なる場所を汚そうとするのか?
呪われよ! 呪われよ!

管理人コメント

ひたすら悲しくて美しいアリアですね。
アルヴァーロが南米インカの血筋ゆえに侯爵から結婚を認められなかったというのが物語のベースなんですが、そこから全ての悲劇が始まります。

YouTube 動画

Juliana Grigoryan の演奏です。