Quel guardo il cavaliere
その眼差しは騎士の心を

< オペラのアリア

写真

概要

『Quel guardo il cavaliere その眼差しは騎士の心を』は1843年に初演されたガエターノ・ドニゼッティのオペラ『Don Pasquale ドン・パスクワーレ』の中のアリアです。

オペラ『ドン・パスクワーレ』

70歳になる金持ちの独身老人ドン・パスクアーレは、遺産を相続しようと考えていた甥のエルネストが、パスクアーレが探した金持ちの女性ではなく、若い未亡人ノリーナに愛を誓っていることから、エルネストに相続させるのではなく自身で結婚して後継者を生ませる事を決意し、友人の医師マラテスタに相手探しを依頼します。

アリア『その眼差しは騎士の心を』

第一幕 ノリーナの家、ノリーナは一人で本を読みながら、恋に夢中になった騎士の物語りを笑います。
そして彼女もまた男性の心を射抜く視線の魔力や、微笑みや、嘘の涙を知っていると歌います。

作曲

作曲者はイタリアのロマン派の作曲家、ガエターノ・ドニゼッティ(Domenico Gaetano Maria Donizetti, 1797–1848)です。
ドニゼッティは70曲近くのオペラを残した、19世紀前半のイタリアを代表するオペラ作曲家です。

台本

台本はガエターノ・ドニゼッティ自身と、イタリアの作家であり愛国者のジョヴァンニ・ルッフィーニ(Giovanni Ruffini, 1807–1881)により書かれました。

歌詞(イタリア語)

«Quel guardo il cavaliere
in mezzo al cor trafisse,
piegò il ginocchio e disse:
Son vostro cavalier!
E tanto era in quel guardo
sapor di paradiso,
che il cavalier Riccardo,
tutto d'amor conquiso,
giurò che ad altra mai
non volgeria il pensier.»

Ah, ah! Ah, ah!
So anch'io la virtù magica
d'un guardo a tempo e loco,
so anch'io come si bruciano
i cori a lento foco;
d'un breve sorrisetto
conosco anch'io l'effetto,
di menzognera lagrima,
d'un subito languor.
Conosco i mille modi
dell'amorose frodi,
i vezzi e l'arti facili
per adescare un cor.
Ho testa bizzarra,
son pronta, vivace...
brillare mi piace,
mi piace scherzar.
Se monto in furore,
di rado sto al segno,
ma in riso lo sdegno
fo presto a cangiar.
Ho testa bizzarra,
ma core eccellente.

日本語訳

「騎士はその眼差しに
心を深く射抜かれ
跪いてこう告げた
私はあなたの騎士です!
そして、その眼差しからは
楽園の味わいが感じられた
騎士リッカルドは
恋にすっかり征服されて
決して他の女に
思いを向けることはないと誓ったのだ」

あははは!
私もその魔法の力を知っている
その眼差しのタイミングも場所も
私も知っている
心に灯った火がどれほどに燃え上がるのか
ちょっとした笑みの効果も
私も知っている
偽りの涙で
突然に憔悴することも
千ものやり方を知っている
深い愛情の欺き
媚びて
人の心を引き寄せる簡単な方法も
私は奇抜な頭脳の持ち主
機敏で、活発で
きらめいている私が好き
冗談を言うのが楽しみ
もし逆上してしまったら
めったにそんな事はないのだけれど
でもその怒りを
素早く笑いに変えてしまえる
私は奇抜な頭脳の持ち主
でも心は優れている

管理人コメント

とても楽しいアリアです。
未亡人ノリーナは、したたかでチャーミングな女性なんでしょう。
その魅力を存分に歌い上げるアリアになっています。

YouTube 動画

Nadine Sierra の演奏です。