Re dell'abisso, affrettati 地獄の王よ

< オペラのアリア

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『Re dell'abisso, affrettati 地獄の王よ』は1859年に初演されたジュゼッペ・ヴェルディのオペラ『Un ballo in maschera 仮面舞踏会』の中のアリアです。

オペラ『仮面舞踏会』

ボストン総督のリッカルドは、近々ひらかれる仮面舞踏会の招待客リストに、彼の秘書であり友人でもあるレナートの妻アメーリアの名前を見つけます。
実はリッカルドは密かにアメーリアに思いを寄せていたのです。
その夜、魔術の罪で告発された占い師ウルリカを調査するため、リッカルドは変装してウルリカを訪ねます。
リッカルドがウルリカに占いを頼むと、「次に彼と握手する男に殺されるだろう」と不吉な予言を告げられます。

アリア『地獄の王よ』

第一幕 ウルリカの住居、大勢の信者が集まる中、ウルリカが不気味な占いの呪文を歌います。

作曲

作曲者はイタリアの作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Fortunino Francesco Verdi, 1813–1901)です。
ヴェルディはオペラ王の異名を持ち、『ナブッコ』『リゴレット』『椿姫』『アイーダ』などの名作を残しています。

台本

台本はイタリアの劇作家のアントニオ・ソンマ(Antonio Somma, 1809–1864)により書かれました。
彼の代表作が『仮面舞踏会』です。

歌詞(イタリア語)

Re dell'Abisso, affrettati,
Precipita per l'etra,
Senza librar la folgore
Il tetto mio penètra.
Omai tre volte l'upupa
Dall'alto sospirò;
La salamandra ignivora
Tre volte sibilò...
E delle tombe il gemito
Tre volte a me

È lui, è lui! ne' palpiti
Come risento adesso
La voluttà riardere
Del suo tremendo amplesso!
La face del futuro
Nella sinistra egli ha...
M'arrise al mio scongiuro,
Rifolgorar la fa:
Nulla, più nulla ascondersi
Al guardo mio potrà!

管理人コメント

迫力のアリアです。
メゾ・ソプラノで、こんなに低い声も出るんですねえ。
動画必見です。

YouTube 動画

Guadalupe Barrientos の演奏です。