作曲
作曲者はイタリアの作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Fortunino Francesco Verdi, 1813–1901)です。
ヴェルディはオペラ王の異名を持ち、『ナブッコ』『リゴレット』『椿姫』『アイーダ』などの名作を残しています。
『Ritorna vincitor 勝ちて帰れ』は1871年に初演されたジュゼッペ・ヴェルディのオペラ『Aida アイーダ』の中のアリアです。
古代エジプトを舞台にしたオペラであり、作曲家のヴェルディはエジプトの総督イスマーイール・パシャからの依頼に応じて、このオペラを作りました。
迫りくるエチオピア軍との戦いに備え、エジプト軍の司令官となって戦うことを望む若き戦士ラダメスと、ラダメスを慕うエジプトの王女アムネリス、そしてアムネリスの侍女であり実はエチオピアの王女アイーダを中心として進む、困難な愛の物語りです。
第一幕 王宮の広間、進軍を始めたエチオピア軍に対して、迎え撃つエジプト軍の指揮官にラダメスが選ばれ、エチオピア王である父と祖国エチオピア、そしてラダメスへの愛の間で葛藤するアイーダが歌います。
作曲者はイタリアの作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Fortunino Francesco Verdi, 1813–1901)です。
ヴェルディはオペラ王の異名を持ち、『ナブッコ』『リゴレット』『椿姫』『アイーダ』などの名作を残しています。
台本はイタリアのジャーナリスト、詩人、小説家のアントニオ・ギスランツォーニ(Antonio Ghislanzoni, 1824–1893)により書かれました。
Ritorna vincitor!
E dal mio labbro uscì l'empia parola!
Vincitor del padre mio di lui
Che impugna l'armi per me
Per ridonarmi una patria,
Una reggia e il nome illustre
Che qui celar m'è forza!
Vincitor de'miei fratelli ond'io lo vegga,
Tinto del sangue amato,
Trionfar nel plauso dell'Egizie coorti!
E dietro il carro,
Un Re, mio padre di catene avvinto!
L'insana parola o Numi sperdete!
Al seno d'un padre la figlia rendete,
Struggete le squadre dei nostri oppressor!
Ah! sventurata! Che dissi?
E l'amor mio?
Dunque scordar poss'io questo fervido amore
Che, oppressa e schiava,
Come raggio di sol qui mi beava?
Imprecherò la morte a Radamès
a lui ch'amo pur tanto!
Ah! non fu interra mai da più crudeli
Angoscie un core affranto!
I sacri nomi di padre d'amante,
Nè profferir poss'io nè ricordar
Per l'un per l'altro confusa tremante
Io piangere vorrei pregar.
Ma la mia prece in bestemmia si muta
Delitto è il pianto a me colpa il sospir
In notte cupa la mente è perduta
E nell'ansia crudel vorrei morir.
Numi, pietà del mio soffrir!
Speme non v'ha pel mio dolor
Amor fatal tremendo amore
Spezzami il cor, fammi morir!
勝利者として帰れ!
私の唇からこのような邪悪な言葉が発せられた!
私の父に対する勝利者として
私のために武器を取り
私に祖国を取り戻すため
宮殿と輝かしい名前を
私はここで隠さざるを得ないのに!
私の同胞に対する勝利者として、彼を見るためには
愛する人の血に染まった
喝采の中を凱旋するエジプトの軍勢の
その戦車の後ろに
王である私の父が鎖で繋がれている!
神よ、狂気の言葉を追い払って下さい!
娘を父の胸に戻し
私たちを苦しめる軍勢を滅ぼしてください!
ああ、不幸な者! 何を言った?
それで私の愛はどうなる?
それで、この燃えるような愛を忘れることができるのか?
ここで虐げられて、奴隷となった私を
太陽の光のように祝福してくれたのに?
ラダメスに死を呪うなどと
これほどに愛する彼に対して!
ああ、この世にこれほどにも
むごい苦悶に打ちのめされた心など決してない!
父と愛する方の神聖な名前を
どちらかを口にすることも思い浮かべることも出来ない
あの方と、もう一人の方のために、震えおののきながら
私は泣き、祈りたい
しかし、私の祈りは冒涜へと変わり
私には泣くことは罪、ため息は過ちとなる
暗い夜には心は迷い
そして苦しい不安の中で死を望む
神よ、私の苦しみを憐れみください!
私の苦しみに希望はない
運命の愛、恐ろしい愛が
私の心を打ち砕いて、死へと向かわせる!
まさに葛藤の歌ですね。
愛するラダメスの勝利を願いながらも、父を想って自身の心を恥じ、時に激しく、そして時に柔らかく悲しく、さまよう心が伝わってきます。
個人的には最後の節の「Numi, pietà del mio soffrir! 神よ、私の苦しみを憐れんでください!」が気に入ってます。
ここまでの葛藤の末の、エンディングがとても心に沁みます。
Sonya Yoncheva の演奏です。