Se florindo e fedele
フロリンダが誠実なら

< オペラのアリア

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『Se florindo e fedele フロリンダが誠実なら』は1698年に初演されたアレッサンドロ・スカルラッティのオペラ『La Donna Ancora è Fedele 女もまた貞節』の中のアリアです。

オペラ『女もまた貞節』

ナポリの若き騎士アリドーロは、世の中に貞節な女性などはおらず、それ故に恋愛にうつつを抜かすなどは愚かしい事だと考えています。
そんなアリドーロですが、庭師の娘フロリンダが自分に想いを寄せていることに気づき、彼女の心を試そうと友人のロベルトに彼女を誘惑するように頼みます。
さらにアリドーロは、ロベルトの恋人であるリザウラに恋をしていると偽り、フロリンダにその恋の仲介役を頼みます。

アリア『フロリンダが誠実なら』

第一幕、女性への不信感を語るアリドーロの近くにフロリンダが現れ、アリドーロの存在に気付かずに彼への想いを独白してしまいます。
これを聞いたアリドーロが、彼女が去ったのちに、もしフロリンダが誠実なら私は恋に落ちると歌います。

作曲

作曲者はイタリアの作曲家であったアレッサンドロ・スカルラッティ(Pietro Alessandro Gaspare Scarlatti, 1660–1725)です。
バロック音楽の作曲家であり、特にオペラと室内カンタータで知られています。

台本

台本はイタリアの台本作家であったドメニコ・フィリッポ・コンティーニ(Domenico Filippo Contini, 活躍時期:1669-1687)により書かれました。

歌詞(イタリア語)

Se Florindo è fedele
io m'innamorerò.

Potrà ben l'arco tendere
il faretrato arcier,
Ch'io mi saprò difendere
d'un guardo lusinghier.
Preghi, pianti e querele,
io non ascolterò.
Ma se sarà fedele
io m'innamorerò.

管理人コメント

優しいアリアです。
バロック音楽の時代に重要な役割を果たしたアレッサンドロ・スカルラッティの作品ですから、名曲なのは間違いなしです。

YouTube 動画

Astrid Westberg の演奏です。