作曲
作曲者はチェコの作曲家アントニン・ドヴォルザーク(Antonín Leopold Dvořák, 1841–1904)です。
彼はロマン派時代の民族主義的先駆者であるスメタナに教えを受け、モラヴィア地方や故郷ボヘミア地方の民俗音楽のリズムなどの要素を作曲の中に取り入れました。
またアメリカに渡って、音楽院の院長として音楽教育に貢献しながら、ネイティブ・アメリカンの音楽や黒人霊歌などを吸収して自身の音楽に生かしています。
『Měsíčku na nebi hlubokém 月に寄せる歌』は1901年に初演されたアントニン・ドヴォルザークのオペラ『Rusalka ルサルカ』の中のアリアです。
オペラ『ルサルカ』Op. 114は、ドヴォルザークの9番目にして最も成功したオペラ作品であり、世界中で標準的なレパートリーとして演奏されました。
スラブ神話に登場する水の精霊ルサルカは通常は湖や川にいるとされてます。
狩りで湖の周りを訪れた王子に一目惚れしてしまったルサルカ、彼女の父親で湖の主である水の妖精ヴォドニークは、ルサルカを魔女イェジババのもとへ導いて助けを求めます。
イェジババはルサルカに、人間になれば話す力と不死性を失うと告げます。
さらに、王子との愛が結ばなければ王子は死に、ルサルカは永遠の罪を受けると告げます。
第一幕 湖畔の牧草地、王子に一目惚れして人間になりたいと望むルサルカを、ヴォドニークは諫められながらも魔女イェジババのもとに導きます。
ここでルサルカは月に向かって王子への愛を語ります。
作曲者はチェコの作曲家アントニン・ドヴォルザーク(Antonín Leopold Dvořák, 1841–1904)です。
彼はロマン派時代の民族主義的先駆者であるスメタナに教えを受け、モラヴィア地方や故郷ボヘミア地方の民俗音楽のリズムなどの要素を作曲の中に取り入れました。
またアメリカに渡って、音楽院の院長として音楽教育に貢献しながら、ネイティブ・アメリカンの音楽や黒人霊歌などを吸収して自身の音楽に生かしています。
台本はチェコの詩人、演出家、翻訳家、劇作家、台本作家であったヤロスラフ・クヴァピル(Jaroslav Kvapil, 1868–1950)により書かれました。
彼の代表作が『ルサルカ』になります。
Měsíčku na nebi hlubokém,
světlo tvé daleko vidí,
po světě bloudíš širokém,
díváš se v příbytky lidí.
Měsíčku, postůj chvíli,
řekni mi, řekni, kde je můj milý!
Řekni mu, stříbrný měsíčku,
mé že jej objímá rámě,
aby si alespoň chviličku
vzpomenul ve snění na mě.
Zasvit' mu do daleka, zasviť mu,
řekni mu, řekni, kdo tu naň čeká!
O mně-li duše lidská sní,
af se tou vzpomínkou vzbudí!
Měsíčku, nezhasni, nezhasni!
歌詞もメロディーも実に美しい歌です。
アリア『月に寄せる歌』は単独で演奏されたり録音される機会の多い有名な曲です。
これは聞いたことがあるという人も、多いのではないでしょうか。
Asmik Grigorian の演奏です。