Sul fil d'un Soffio etesio
季節風のそよぎの上を

< オペラのアリア

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『Sul fil d'un Soffio etesio 季節風のそよぎの上を』は1893年に初演されたジュゼッペ・ヴェルディのオペラ『Falstaff ファルスタッフ』の中のアリアです。

オペラ『ファルスタッフ』

14世紀末から15世紀初頭のイングランド、太った騎士ファルスタッフは従者のバルドルフォとピストーラと共に宿屋で酒を飲んでいます。
ファルスタッフは従者たちに、お金が必要で、二人の金持ちの妻を誘惑してお金を手に入れるつもりだと告げます。
夫人たちに手紙を持っていくように命じられた従者が名誉のために従えないと主張すると、ファルスタッフは怒って追い払います。
一方、ファルスタッフからの手紙を受け取ったアリーチェ夫人とメグ夫人は、それぞれの手紙が全く同じ内容であることに気付き、アリーチェ夫人の娘ナンネッタとクィックリー夫人を加えて、ファルスタッフを懲らしめる作戦を練ります。

アリア『季節風のそよぎの上を』

地元の迷信によると、ハーンズ・オークの近くには狩人ハーンの幽霊がおり、真夜中に超自然的な精霊たちと共に現れるといわれています。
夫人たちはこの迷信を利用して、超自然的な生き物に扮してファルスタッフを苦しめようとしています。
第三幕 ウィンザー公園、アリーチェの誘いに乗ったファルスタッフが現れるのを待ちながら、妖精の女王に扮したナンネッタが歌います。

作曲

作曲者はイタリアの作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Fortunino Francesco Verdi, 1813–1901)です。
ヴェルディはオペラ王の異名を持ち、『ナブッコ』『リゴレット』『椿姫』『アイーダ』などの名作を残しています。

台本

台本はイタリアの台本作家、作曲家、詩人、評論家のアリーゴ・ボーイト(Arrigo Boito, 本名:Enrico Giuseppe Giovanni Boito, 1842–1918)により書かれました。

歌詞(イタリア語)

LA REGINA DELLE FATE:
Sul fil d'un soffio etesio
Scorrete, agili larve;
Fra i rami un baglior cesio
D'alba lunare apparve.
Danzate! e il passo blando
Misuri un blando suon.
Le magiche accoppiando
Carole alla canzon.

LE FATE:
La selva dorme e sperde
Incenso ed ombra; e par
Nell'aer denso un verde
Asilo in fondo al mar.

LA REGINA DELLE FATE:
Erriam sotto la luna
Scegliendo fior da fiore,
Ogni corolla in core
Porta la sua fortuna.
Coi gigli e le viole
Scrivian de' nomi arcani,
Dalle fatate mani
Germoglino parole,
Parole illuminate
Di puro argento e d'or,
Carni e malie. Le Fate
Hanno per cifre i fior.

LE FATE:
mentre vanno cogliendo fiori
Moviam ad una ad una
Sotto il lunare albor,
Verso la quercia bruna
Del nero Cacciator.

管理人コメント

妖精の女王と妖精たちとのかけ合いで歌われる、幻想的なアリアです。
このオペラはヴェルディが80歳を目前に控えて作曲した、26曲のオペラの最後の作品であり、彼の2曲しかない喜劇作品のひとつです。

YouTube 動画

Soraya Mafi の演奏です。