作曲
作曲者はイタリアの作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Fortunino Francesco Verdi, 1813–1901)です。
ヴェルディはオペラ王の異名を持ち、『ナブッコ』『リゴレット』『椿姫』『アイーダ』などの名作を残しています。
『Tu che le vanità 世のむなしさを知る神』は1867年に初演されたジュゼッペ・ヴェルディのオペラ『Don Carlos ドン・カルロ』の中のアリアです。
16世紀半ば、舞台は第一幕はフランス、それ以降はスペインへと移ります。
スペイン王フィリッポ2世の息子ドン・カルロとフランス王の娘エリザベッタの結婚が間近に迫った頃、二人は森の中で初めて出会い、すぐに互いに恋に落ちます。
ところが、政治的な理由によりエリザベッタの結婚相手が父のフィリッポ2世になったという知らせが届き、父子と王女の悲しい物語りへと進んでいきます。
第五幕 夜の修道院、フィリッポ2世と結婚したエリザベッタが、修道院の裏にある前王カール5世の墓に跪き、皇太子のドン・カルロを待ちながら、祖国の美しい森とドン・カルロへの愛を思い出して歌います。
作曲者はイタリアの作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Fortunino Francesco Verdi, 1813–1901)です。
ヴェルディはオペラ王の異名を持ち、『ナブッコ』『リゴレット』『椿姫』『アイーダ』などの名作を残しています。
台本はフランスの作家、ジャーナリスト、小説家、詩人、劇作家、台本作家であったジョセフ・メリー(Joseph Méry, 1797–1866)と、フランスの劇場支配人で台本作家のカミーユ・デュ・ロクル(Camille du Locle, 1832–1903)により書かれました。
元の台本はフランス語で書かれていましたが、最も多く上演されているのはイタリア語訳です。
Tu che le vanità conoscesti del mondo
E godi nell'avel il riposo profondo,
Se ancor si piange in cielo, piangi sul mio dolor,
E porta il pianto mio al trono del Signor.
Carlo qui dee venir! che parta e scordi omai...
A Posa di vegliar sui giorni suoi giurai.
Ei segua il suo destin, la gloria il traccierà.
Per me, la mia giornata a sera è giunta già!
O Francia, nobil suol, sì caro ai miei verd'anni!
Fontainebleau! ver voi schiude il pensiero i vanni.
Giuro eterno d'amor là Dio da me ascoltò,
E quest'eternità un giorno sol durò.
Tra voi, vaghi giardin di questa terra ibéra,
Se Carlo ancor dovrà fermare i passi a sera,
Che le zolle, i ruscel', i fonti, i boschi, i fior,
Con le loro armonie cantino il nostro amor.
Addio, bei sogni d'ôr, illusion perduta!
Il nodo si spezzò, la luce è fatta muta!
Addio, verd'anni, ancor! cedendo al duol crudel,
Il core ha un sol desir: la pace dell'avel!
Tu che le vanità conoscesti del mondo
E godi nell'avel d'un riposo profondo,
Se ancor si piange in cielo, piangi sul mio dolor,
E il tuo col pianto mio reca appié del Signor.
この世の虚しさを知り
そして墓の中で深い安らぎを享受するあなたよ
もし天国でも泣くことができるなら、私の苦しみを嘆き
私の涙を主の御座へと届けてください
カルロはきっとここに来る! 今となっては立ち去り忘れることも・・・
私はポーサに日々彼を見守ると誓った
彼は運命に従うなら、栄光を辿る
私にとって、人生はすでに夕暮れ時にある
ああフランスよ、高貴な地、私の青春に大切だった!
フォンテンブロよ!思いはあなたへと翼を開く
神はそこで私の永遠の愛の誓いを聞かれた
そしてこの永遠もたった一日しか続かなかった
このイベリアの地の美しい庭園よ
もしカルロが夕方にもまだお前たちの元で歩みを止めるのであれば
土塊も、小川も、泉も、森も、花も
あなたたちのハーモニーで私たちの愛を歌ってほしい
さようなら、美しい黄金の夢よ、失われた幻よ!
結び目はちぎれ、光は静まり返った!
青春よ、もう一度さようなら! 残酷な苦悩に屈して
私の心の願いはだたひとつ、墓の平安だけ!
この世の虚しさを知り
そして墓の中で深い安らぎを享受するあなたよ
もし天国でも泣くことができるなら、私の苦しみを嘆き
あなたの涙と私の涙を主のみ許へと届けてください
悲しくて美しいアリアですね。
国とその政治の為に、父フィリッポ2世も息子ドン・カルロも、そして王妃エリザベッタも、誰も幸せにはなれなかったというお話です。
悪人の一人も出てこないのに、誰も幸せになれないんですね。
Ewa Płonka の演奏です。