作曲
作曲者はイタリアの作曲家、ジャコモ・プッチーニ(Giacomo Puccini, 1858–1924)です。
彼は主にオペラの作曲家として知られ、『ラ・ボエーム』『トスカ』『蝶々夫人』『トゥーランドット』など、最も頻繁に上演され録音されている名作オペラを残しています。
『Vissi d'arte 歌に生き、恋に生き』は1900年に初演されたジャコモ・プッチーニのオペラ『Tosca トスカ』の中のアリアです。
1800年6月17日と18日のローマ、画家のカヴァラドッシは教会の礼拝堂でマグダラのマリアの肖像の制作をしながら、彼の恋人で有名歌手のトスカの事を想っています。
その教会にはカヴァラドッシの友人で脱獄した政治犯のアンジェロッティが隠れていました。
思わぬ友人との再会にカヴァラドッシが彼を匿った事から、カヴァラドッシとトスカの悲劇が始まります。
第二幕 ファルネーゼ宮殿、悪徳な警視総監スカルピアにより、政治犯アンジェロッティを逃がした罪でカヴァラドッシが捕らえられてしまいます。
スカルピアから「恋人の命を助けたければ」と迫られたトスカが、神に何故と問いかけ歌います。
作曲者はイタリアの作曲家、ジャコモ・プッチーニ(Giacomo Puccini, 1858–1924)です。
彼は主にオペラの作曲家として知られ、『ラ・ボエーム』『トスカ』『蝶々夫人』『トゥーランドット』など、最も頻繁に上演され録音されている名作オペラを残しています。
台本はイタリアの台本作家のルイジ・イッリカ(Luigi Illica, 1857–1919)と、イタリアの詩人、劇作家、台本作家のジュゼッペ・ジャコーザ(Giuseppe Giacosa, 1847–1906)により書かれました。
Vissi d'arte, vissi d'amore,
non feci mai male ad anima viva!
Con man furtiva
quante miserie conobbi aiutai.
Sempre con fe' sincera
la mia preghiera
ai santi tabernacoli salì.
Sempre con fe' sincera
diedi fiori agli altar.
Nell'ora del dolore
perché, perché, Signore,
perché me ne rimuneri così?
Diedi gioielli della Madonna al manto,
e diedi il canto agli astri, al ciel,
che ne ridean più belli.
Nell'ora del dolore,
perché, perché, Signor,
ah, perché me ne rimuneri così?
歌に生き、愛に生き
人を苦しめるようなことは一度もしてこなかった
何人もの貧しい人たちを救うために
ひそかに手を差し伸べてきた
いつも誠実に信仰をもって
聖櫃に祈りを捧げてきた
いつも誠実に信仰をもって
祭壇に花を捧げてきた
今この苦しみの時に
なぜ、主よ
なぜ私にこのように報いるのか?
私は聖母マリアの御衣に宝石を捧げ
そしてより美しく微笑む空の星に歌声を捧げてきた
今この苦しみの時に
なぜ、主よ
ああ、なぜ私にこのように報いるのか?
悲しみが溢れ出る、美しいアリアです。
この歌詞の冒頭「Vissi d'arte, vissi d'amore」は、日本語タイトルで『歌に生き、恋に生き』とされていますが、「vissi d'amore」は神に対する愛をあらわすので、「恋に生き」と訳すのは間違いだという方もいらっしゃいます。
これに従うなら『歌に生き、愛に生き』が良さそうですね。
Angela Gheorghiu の演奏です。